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社畜RPG~異世界で社畜は成り上がる~  作者: 藤畑晴輝
レベル1:ここは異世界
17/240

ファイナルステージ後編:旅立ちの時

前回までのあらすじ

快とソラはすぐさま街に戻り、ジウのところで休息を得た。

そして、アンナイにロイヤル王国へ行かせていただけるかを尋ねた結果、同居して欲しいと頼まれたのである。

突然の同居という一言に俺は驚き固まった。

「えっ。ど、ど、同居ですか!?」

「1つ屋根の下で暮らすのよ。フフっ。」

 不敵な笑みを浮かべるアンナイに快は引いてしまった。

「安心して。私がこの身を授けるのは心から認めた人のみよ。あなたはまだそんな至高な存在ではないもの。」

「そ、そうですか。ハハッ…」

 快はホッとしつつも、アンナイが少し怖くなっていた。ソラもかばん越しで冷や汗をかいている。

「でも、なんで同居なので」

その瞬間、快の口をアンナイが人差し指でふさいだ。

「ヒ·ミ·ツ。」

少し胡散臭いものの頼りになるのは間違いない。俺は同居を受けいらずにはいられないのか…。

 快は諦めてアンナイとの同居を認めた。


 その日の間にアンナイは馬車やロイヤル王国に着くまでとその後の1週間用の食べ物を集めた。

「アンナイさんって金持ちなんですね?」

俺がそう言うとアンナイは笑顔を向けた。

「これから同居するのに敬語は不要よ、それに私はもう最初の敬語キャラは止めているでしょう?」

その言葉を聞き、ハッとなった。同居の話が出た辺りからアンナイはずっと敬語は捨てていた。おそらく、これがアンナイの素。

「分かった。ほんじゃあアンナイと。」

「私も快と。」

とこの話は終わりアンナイは作業を再開し始めたが、何かを思い出したかのように動きを止めた。

「そう言えばランクアップしてませんでしたね。快。」

「あっ。」

色々な物事が起きていて忘れていた。俺はFランクでDランクのクエストをクリアした。だから、正式上ではもうDランクになれるのだ。

「それでは私の手を握ってください。」

「わ、分かった。」

俺がアンナイの手を握ると何かが俺のなかで起こったのを感じた。


快のランクがFランクからDランクに変化した。▼


「冒険者ギルドの案内嬢はね、他から解析されるランクをいじれるのよ。」

「す、すごい。」

大剣を軽々と持ち上げたり、魔法なども申し分ないレベルで使いこなせる。やっぱりこの人に頼ったのは正解かもしれない。

 こうしてロイヤル王国への準備が完成した。

「さぁ行きましょうか、快。」

「あっ待ってくれ。ソラ!」

俺が呼び掛けるとソラが魚をくわえて帰ってきた。俺が食糧の調達を少し任せていたのだ。

「お疲れ様、ソラ。」

ソラが撫でて欲しい顔になると俺は撫でてあげた。

「フフっ。魔鳥を従えているとは驚きですね。」

とアンナイが言って、俺は馬車に乗り込んだ。こうして俺、ソラ、アンナイはロイヤル王国への間の旅に入った


はずだった。

急に何者かが追いかけてきて、この馬車に入り込んだ。俺は驚き固まって馬車を操作していたアンナイも「どうしたの?」と振り返った。入り込んで来たのはジウだった。

「ジ、ジウ!?どうしてここに…。」

「俺は幸運を祈るとは言ったけど、誰もその幸運に入らないとは言ってないぜ?」

俺はジウが…いや異世界で初めてできた友達が来てくれると分かり、泣いた。ソラもいつの間にかなついてたらしく抱きついた。アンナイはほっそりと笑みを浮かべていた。ジウは果物屋の店長に無理を言って止めてきたらしい。俺に着いていくために…

「よしっ、これで行くぞ。アンナイ頼む!」

「分かった。」

ロイヤル王国へは俺、ソラ、ジウ、アンナイの四人で向かうことになった。よし、行くか!


Stage Clear !


See you next level →




次章予告

ロイヤル王国に着いた快、ソラ、ジウ、アンナイ。そこから始まったのは共同生活!

新たな仲間や敵、協力者、そして謎の人物。それらに巻き込まれていく快は果たして乗り越えて社畜から成り上がれるのか?


レベル2編。明日:午前9時から投稿いたします。これからも楽しんで見てください!

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