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社畜RPG~異世界で社畜は成り上がる~  作者: 藤畑晴輝
レベル1:ここは異世界
16/240

ファイナルステージ前編:契約

前回までのあらすじ

フォレト村の村長とコブにジラードのことを聴いて、情報を得た快はすぐに帰途についたのである。

俺は少しでも速く帰るために走っていた。ソラが俺のかばんの中に入ってスヤスヤと寝ている時でも、俺は迷惑をかけてしまうかもしれないという思いが出るが、ロイヤル王国へ旅立つために走り続けた。

 快は本来歩いて2日の道を1日の間、走り続けて早朝に街についたのである。それで快はジウのところへやってきた。ちょうどジウは果物屋へ行く瞬間であった。

「どうしたんだよ?こんな朝に。」

「す、すまない…ぐっ。」


~数時間後~

 快が目覚めたらそばにはソラが快の顔をなめていた。

「心配かけてごめんな、ソラ。」

 ソラは首を横にふった。快のなかにソラの感情が流れてくるのを感じた。

「可愛いやつだ。」

 快がソラと戯れているとジウがやってきた。

「起きたか、快。」

「おうよ、ジウ。ジウお前、金髪だったのか?」

俺がたしか最初に見たときは茶髪だった。でも今日のジウは金髪だ。

「そうだよ。少しの間、イメチェンしてたのさ。」

ジウがドヤッという顔をすると俺は苦笑いしてしまった。

「んんっ。それよりもだ、快はどうしてこんなに疲れてここに来たんだ?」

「暖かい寝床が欲しくて。」

「おいおい…。」

「嘘だ。本当の理由は…」

俺はジウと別れた後の話を全てした。


「なるほどね。だから、疲れていたと。」

「あぁ。」

俺が頷くとジウは「これは困ったな。」という顔になった。

「それにしてもロイヤル王国か。一国の事柄に首を突っ込むつもり?」

「突っ込むしかないな。そうでもしないと亡くなったゴブリンたちの心残りが残るだろうて。」

俺はもう覚悟はきめている。というか、ブラック企業で働いていた時期なんてそんなのが当たり前だったから、そういう方向での考えはもうある程度捨てている。

「どうしてもか…分かった。幸運を祈るよ。」

 1街の1つでしかない果物屋にいるジウには何もできないと判断したのである。そこで快はジウのもと去った。


俺はジウと別れた後、すぐに冒険者ギルドに入り、アンナイに会った。

「おやっ、お早いご帰還ですね。それにそんなに急いで…報酬がそこまで欲しいのですか?」

「それもそうだけど、その金を使って、あなたに頼みがある。」

俺はいままで一回も見せていないとあることをした。

「お願いです。俺をロイヤル王国へ連れていってください!」

俺はアンナイの目の前で土下座した。苦節29年、いままで一度も使用してこなかった土下座を俺は使用した。

「ロイヤル王国に…ですか。その感じでは何やら事情があるようですね。」

アンナイは俺の事情については追及しなず、ただ事ではないことを察したようだ。

「でも、金1枚では圧倒的に少ないですよ?」

「分かっています。でも、俺が頼れるのはもうあなたしかいません!だから、何卒…。」

俺は土下座からの首ふりでアンナイに頼み込んだ。すると、アンナイは下を見てクスッと笑い、ボソッと言った。

「相変わらず、面白い人ですね。私をここまで退屈させない者は初めてです。気分が高揚してきました。」

俺は上手く聞き取れなくて首を傾げているとアンナイは上を向いた。

「分かりました、引き受けましょう。ただし、条件があります。」

 アンナイは間を空けて言った。

「私と同居しなさい。」


Go new stage →




今回も読んでいただきありがとうございます。ファイナルステージ前編いかがだったでしょうか。

今回の題名がファイナルステージとあるようにここの章はこれにて終了という形になります。でも、まだ終わりではありません。自分はここで多くの謎を残しました。ジラードの正体、ロイヤル王国、血眼になっていた人間などさまざまです。ここからこのような事柄がどう転ぶか、見守ってください。


それでは次回:ファイナルステージ後編にてお会いしましょう。

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