レベル5ステージ16:お互いで利用
前回のあらすじ
将軍イルこと悪魔イーヴィルは人間を喰らうために軍部を利用している。そんなイーヴィルが見つけたのが快たちであった。
イーヴィルは凍結していた。それで同じことばかり考えていた。
(こいつら、絶対に何か企んでいるだろ。)
だが、見てしまった以上は手出しなしは都合が良すぎる。イーヴィルは感じ取っていた。この3人が普通の奴隷とは思わず、勇者やらに近い存在だということを。
「お前ら、ここから出たいか?」
「は、はい!出させてください!」
女がそう言ったため、イーヴィルは彼らを解放した。それと同時に模索を図っていた。
(こいつらを利用すれば、仲間たちがより良い進化を計れるかもしれないし。さらに、調子に乗っている軍部を一斉に潰すチャンスだ。)
このようにイーヴィルは企んでいた。
快たちは、突然走り出してきたイーヴィルにビビりつつも脱出してもらった。快たちはイーヴィルたちに誘導された。すると、突然イーヴィルが止まった。
「お前らはどうしてこんな地下牢へ来たんだ?」
そのようなことを聞かれるとも思わなかったし、考えてすらいなかったため、快は迷った。
(ど、どうしよう…)
「俺たちは食料を万引きしようとして落とされました。」
ジウの咄嗟の判断で言ったことをイーヴィルは「ふーん。」と言いながら頷いた。
「とことん悪い王国だな。でも、よかったな。あんたらは救われるぜ。」
その顔を見て、快はどこか寒気を覚えた。この男の見る目がまるで獣みたいだからだ。
(おそらくこの人は何か隠していることがある。それで俺たちを利用しようとしているのだろうな。でも、今は俺たちもその策略に乗るしかない。)
このようにお互いで利用する間柄となったのだ。
新ステージ byシュレディンガー
今回も読んでいただきありがとうございます。レベル5ステージ16いかがでしょうか?
快とイーヴィル。お互いの目的のためにお互いを利用することを選択しました。波乱が起こること間違いなしです。
 




