レベル5ステージ8:看病
前回のあらすじ
ウィッチがガウェインのところに戻ったところ、ガウェイン以外が皆殺しになっているのを見た。ウィッチは自分の作戦の失敗を悟った。
アンナイは冒険者ギルドで手当てをしていた。いつの間にやらここにやってきた快たちの治療に専念していた。快たちはかなりのケガを負っていた。
(まったく…世話の焼ける人たちです。)
だが、アンナイは心のどこかでワクワクしていた。どこからかやってきた異世界人である永瀬 快。この男にアンナイはいつの間にか虜になっていた。
(1から努力を始めて、ここまで登り詰めるのはまるで勇者その者。ここまでのこと常識人ならばともかく、異世界人でも無理でしょう。でもこの男はこれが自分のあるべき道だと思って行動している。楽しい、面白い。こんな感情が芽生えるのは何年ぶりだろうか…。)
アンナイがそのように思っているとジラードが起きた。
「ここは…」
「冒険者ギルドです。外に倒れていたあなた方を助けました。」
ジラードはアンナイを見て、頭を下げた。
「ありがとうございます。」
「良いわよ、別にね。」
ジラードはすぐに動こうとしたため、それをアンナイは止めた。
「傷は浅くても後遺症が残るかもしれない。今は安静にしてなさい。」
「はい。」
「それに…あなたの心の苦しみもある、膝枕でもしようかしら。ジラード。」
ジラードはその言葉を聞いて、驚いた顔になった。それで何かを話そうとしたとき
「どうしたんだ?2人とも。」
快が起きたため、ジラードは話すのを止めた。
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今回も読んでいただきありがとうございます。レベル5ステージ8いかがでしょうか?
前回から試みているのですが、快以外のキャラの心の声を()で括らせていただきました。これで幅が増えたと確信しています。皆さんはどう思いますか?
新ステージ byシュレディンガー




