レベル5ステージ6:逃亡
前回のあらすじ
快たちは帝国軍に奇襲する方法を話し合い、それを実行に移した。
弓が引かれているのを見て、罠だと悟った。だから、すぐに瞬間移動を発生させようとした。だが
「あれは魔力妨害装置だよね?」
「やっぱりこの奇襲を読んでいやがったか、ウィッチは。」
感心する快であったが、そうとも言えない状況に陥った。帝国軍はなんと半分の軍でロイヤル王国の軍と戦い、もう半分はこの奇襲用のために包囲網を作っていたのだ。
「ご主人これは…」
「あぁ。これが所謂詰みの状況だ。」
快がそう言うと、黒ローブに包まれた者がやってきた。
「ここがお前らの墓場だ、異世界人とその仲間、そして勇者チームの汚点よ。」
この声からして男。しかもこの声はおそらく…
「そう。ここにいたのか、ガウェイン!」
ジラードがそう叫ぶと、黒ローブを脱いだ。そこからは禍々しい鎧を身に纏っているガウェインがいた。
「汚点はお前たちだ、ガウェイン!私の恋人を殺しておいて…!」
「やはり見ていたか、ジラード。ならば、この場で排除せざるをえないな。」
ガウェインがそう言って手を掲げると槍を持った兵士が前に出てきて、弓の兵士は弓を引いたまま後退りした。1人も逃すつもりはないようだ。
「皆、私の周りに来て!」
仁美がそう言って俺たちは周りに固まった。
「あれを使うのか、仁美。」
「うん。」
仁美の能力を知っているからこそ、快は分かることができた。ソラも近くで聴いていたため、理解したようだ。俺は皆に言った。
「皆、死ぬなよ?」
その瞬間、大量の弓が降り、槍が押し込んできた。
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今回も読んでいただきありがとうございます。レベル5ステージ6いかがでしょうか?
何か来そうなので言っておきます。快は瞬間移動は自力で会得しました。日々、快はほんのすこしずつではあるが、特訓をしているのである。
新ステージ byシュレディンガー
 




