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社畜RPG~異世界で社畜は成り上がる~  作者: 藤畑晴輝
レベル1:ここは異世界
10/240

ステージ5ミッション4:VSゴブリン

前回までのあらすじ

フォレト村に着き、村長と会おうとしたら、ゴブリンの集落へ行っていると言われた。

それと同時にアンナイの闇が深いことを知ってしまった。

 女性に言われた道を行くこと約30分。快は付近で声が聞こえ始めたらへんで足を止めた。そっと木の後ろに隠れて、様子を伺った。そこにはゴブリンたちがいて、一人の老人を縄で縛っていた。

おそらくあの人がフォレト村の村長。

「こいつどうするよ。」

「あの村の人だよな、返してあげたい気持ちはあるが…。」

「あの事を思い出してしまうとな…。」

「「「確かに。」」」


 快は最初、村長を助けるためにすぐ動くつもりでいた。でもゴブリンたちの会話を聞いてしまい、思考が停止してしまった。この世界では話せる者などいないと思っていた日本語をゴブリンたちが使っていたからだ。

ど、どういうことだ!?ゴブリンたちが日本語でしゃべってる。ならば、わざわざここの世界の言葉を覚えなくても話せる人がいたってことになる。(人じゃないけど)俺の努力はいったいなんのためだったんだ!

 そんな感じで快が思考に浸っていてしまい、周りを警戒するのを忘れてしまった。

「おい、ここにも人間がいるぞ!」


ゴブリンたちが現れた▼


「出てけ、人間!」

「ここはお前たちが来るべきところじゃない!」

 このようなことを言いながら、ゴブリンたちがこん棒を振り回してきた。快は直ぐ様、木製の短剣を取り出して応戦した。

すぐに話を聞ける状態にしなくちゃな。俺はまず、一匹が持っていたこん棒を奪い取った。それで快はこん棒をポイ投げして頭にぶつけさせた。

「うがっ!?」

そのまま、ゴブリンは気絶した。そのままそれを続けるように俺は殴られそうに避けるか短剣で受け流すかをして、こん棒を奪っては投げてを繰り返した。

 その結果、ゴブリンたちを全員気絶させることに成功した。


「依頼を受けてくれた冒険者か!ワシがフォレト村の村長じゃ。だから、早く助けてくれ!」

「ちょっと待っててください。少し気になることがあったから失礼。」

俺は村長を一旦、無視して集落の中へ入っていった。そこには老人や女性、子供のゴブリンたちがいた。

「男たちは負けたのか?」

「ワシらはもう終わりじゃ…じゃがワシらもゴブリンの端くれ。少しでも応戦するぞよ!」

「「「オー!!!」」」

ゴブリンたちは臨戦モードに入ってしまった。だから、俺はそれを解くかのように日本語でしゃべった。

「待ってくれ、話したいことがあるだけだ。これ以上は戦わない。」

ゴブリンたちは人間のなかで自分たちとしゃべれる人がいるとは思わなかっただろう。まさにその通りに驚き固まってしまった。俺は短剣を地面に下ろしてゴブリンたちの方へ蹴った。

「人間どうして?」

「男のゴブリンの皆様は殺してなんかいませんし、この集落に来て気になったことを会話したいだけです。あなた方には危害は加えません。」

俺がそう言うと、ゴブリンたちは一旦、信じてみようと思ったのか。おとなしくなったのである。


Mission Clear !


Go new stage →





今回も読んでいただきありがとうございます。ステージ5ミッション4いかがだったでしょうか?

初めての快の戦闘がただ避けて、相手の武器を応用するやり方という少しシンプルなものになってしまいましたが、魔法やスキルを持ってないからしょうがない…ですよね?

それでは次回もお会いしましょう。


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