オヤジギャグ
社会人になると、やたらオヤジギャグが聞こえてくる。
大体おっさんが言う。
普段使う言葉って何気に、オヤジギャグになるものが多い。
それに、色々と連想させる日本語が悪いと思う日だってある。
その日は、もう1日中忙しかった。
急いで、段ボールから新しい糊を出した。
マスクで顔は見えないのに、オーラと目が死にまくっていた。
あー、もう忙しすぎて無理、嫌と心の中で呟いていると。
「もう、ノリノリですね〜。」
と中年のおじさんの職員が口に出した。
いつもなら呆れてはあーとしか言わないのに、その時は目が死んだまま「ノリノリですね〜」と言葉に出している自分がいた。
よく分からないけど、この「ノリノリ」を口に出すと元気が出てきた。
おじさんと一緒に、「ノリノリ」と一緒に言うと、フッと笑えてくる自分がいたのだ。
いつもは、寒いギャグを死んだ目で見ていた私だ。
今日はこのオヤジギャグで1日なんとか乗り切った。
今思えば、もう頭が疲れて判断ができなかったかもしれない。
今度から糊を見るたび、『ノリノリ〜』と言う言葉を思い出すかもしれない。
「ノリノリ〜」
言葉に出すと、ふと、元気が出るオヤジギャグもあるものだ。