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詩集「再见」  作者: 維酉
閃き
35/35

えび

えびの はなしを しましょう

とおいくにから やってきた

ちいさな えびの はなしです


「海を泳ぐ」

「波に惑わされる」

「夜が来る」

「いつまでも明けない夜だ」


えびは とてもよわく

にんげんなら こゆびで

えびを ころすことが できます


「月が現れたのだ」

「とても小さな月だ」

「星々と大差ない」

「衛星だ」


えびは かなしい いきものです

みずからの よわさ ごう すべてを

うまれたときから さとっています


「あの月へ行きたいよ」

「そう。あの月へ行きたい」

「羽があればいいのに」

「宇宙服があれば」


それでも えびは いきることを

あきらめたり ひかんしたりは

しないのです


「ロケットをつくろう」

「あの月へ飛ぶのだ」

「月だ、宇宙だ」

「我々の世界だ」


えびは うみをおよぎ

やがて かってに しにますが

それまでは にんげんよりも うつくしいのでした

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