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詩集「再见」  作者: 維酉
閃き
29/35

蛍光

電気、消してよ

もうここで死ぬって決めたの

今晩のうちに

だれの迷惑にもならないように

暗い暗いなかで

静かに


ふっ、と

青白い虚無になって

蛍光ペンで描いたような

思い出のなかに埋もれる

と、失望の笑みが

四肢を徐々に喰いちぎり

同時に胸のほうに噛み付き

胸骨を喰い破って

心臓を掴んで離さない


あってないような照明を落とすと

あってないような月明かりが

あってないようなカーテンの隙間から

あってないような頰に落ちて来る


これを哀しみと呼ばないなら

言葉に意味なんてないよ

哀しいから哀しいというの

寂しいから寂しいというの

虚しいから虚しいというの

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