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パレード
北斗七星の端っこ
紺碧に連なる星々の終極
基盤になるのは神様の思念であって
あたしたちの決定じゃない
曲線を描くグラフ
数は自らの行き先を決定する
それほど確定的で
白黒がはっきりするなら
数になりたいと思わないこともなかった
歩く道幅
目測見誤れば
伽藍堂の世界に
片足を突っ込むことになるの
数式なんてない
要の場所に行きつく
混沌が規則的であるなら
あたし こんなに苦しんでないから
哀しみのパレードが
いま きみの胸に来るよ
さよならを殺しに来る
もう二度と逃げられなくなる
シンバルを鳴らせ
きみという生贄を捧げろ
ここからがきみのパレードだ