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詩集「再见」  作者: 維酉
スー
17/35

land

たぶん

懸命に生きて

最期の場所が柔らかな土のうえで

やがて土に喰われてしまって

虫か 草木のたすけになるのなら

それもそれでいっか


アスファルトに覆われて

見えなくなってしまったものも

あるにはあるようで

それを掘り起こすのは

もう素手じゃ無理だ

爆弾かなにかで

吹き飛ばしてしまえればいいけど

それもそれでどうかな


地球は脈動し

山がそびえ立つ

川がさらさらと流れ

寛大な海に逃げ込んでいく

その水を捕まえるなら

もっと手を伸ばして

信じられないくらい自分を信じて

駆け込んでしまえば

たぶんそれでいい


ここに生まれたのなら

ここに死んでいかなくちゃ

ちゃんと生きて死ななきゃ

だれかのためとかじゃなくて

これはきっとあたしのためでしかない

寛大な海の藻屑になるな

逆流に乗れ

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