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コーディネート
夏を目の前にして
自転車で切り開いてく風を
いまさらのことだけれど
新しいと思った
完璧なんて似合わない街の
海岸沿いの浅い場所で
いまを生きてる
ポニーテールが揺れるよ
あっさりとした日常の隙間で
考えなしに歩いてるんじゃなく
頭がショートしやすいだけ
オーバーヒートしやすいだけ
ちょっとした欠陥品だけど
わらって許してよ
きみが選んだ服と
自転車のペダルが回って
雲だって舞い上がる
明日はとめどなく流れ込む
パンクしてても気にしないで
一瞬を追い求めていく
消えちゃいそうになることだってあるや
ノルウェーの森を聴きながら
天頂の太陽にぶっ刺されるんだ
未来に蓋をしても
どうせ中身は溢れ出てくる
まるできみの言葉通りになりそうだよ