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テーブル
きみのこころはどっちつかずで
いつも振り回されてばっか
好きにさせてるわけじゃなく
ただ手を掴んでいるだけ
ただきみに覚えていてほしいだけ
寂しさを裏返したら
空虚がとぐろを巻いていたように
きみもまた
ひとり
席について
冷えた哀しみを咀嚼していたよ
あたしはきみの目の前に座り
きみの視界の中で呼吸し
ときたま笑って
あたたかさを育もうとしたよ
このテーブルに並ぶ
愛は感情の形であるかい
いまはどうだっていいけど
いつか大切になること
それに形を与えなきゃ無理だ
ひと繋ぎなんてとうてい
階段状の道
終わりはないようで ある
皿を片付けてしまったら
たぶん もう