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流星
ベイベー
宇宙の果てまでひとっ飛びだ
寂しさも振り切って
一筋の流星になる
そこらかしこを穿つ風刃
涙はいつも透明だ
透明は星たちの光に呼応して
楽しげにキラキラ舞ったんだ
ベイベー いますぐ
あたしを連れ去っていけよ
墨より真っ黒い宇宙の果てに
なにがあるのか知ってるか
見にいこうよ
たったふたりっきりで
ここに流れる一瞬の星
刹那は十のマイナス十八乗
パッと光って消えていくだけ
まるで豆電球が力尽きたみたいだ
あたしを囲むのは過去かい
きみかい