~明智光秀と金柑~
~明智光秀と金柑~
話はそれますが,どうしても描きたかったので“明智光秀と金柑”の話を私の創作と空想ですが書かせて頂きます。
信長公が“明智光秀”の事を“キンカ頭”,“キンカン”と呼ばれたそうですが,これは後の物語でできた創作の可能性が高いそうです。
ハゲ頭をヤジった,“光秀”の光に禿げ頭を重ね,“金柑”の金が光の意味を持つ事で,“キンカ頭”とした,など諸説あるようです。
光秀 「織田家に仕えて幾年,徐々に武功をあげ織田家における地位を築いたある日,親方様と語りおうた時があった。その時,戯れ言で親方様は儂を“金柑”のようだと仰せられた・・・。」
ーーー織田家に仕えて幾年後ーーー
織田信長 「“明智日向守光秀”,此度の働き,誠,大義。今宵は,戦の話でなく,戯れ言を話したく御主を呼んだ次第。」
光秀 「有り難き御言葉。明智日向守光秀,恐悦至極に存じます。」
織田信長 「堅い挨拶はこれまで,日向守,“金柑”を食うた事があるか!?」
光秀 「“金柑”!?」
織田信長 「良い,一度食うてみよ。」
信長公が御用意された”金柑“を召されます。
光秀 「何とも美味,果肉は酸が強く,表皮の甘さがそれを抑えておる。誠,美味にございます。」
織田信長 「ハハハ,“金柑”,美味であろう。日向守,まるで御主のようである。」
光秀 「!?」
織田信長 「意味は無い。御主は真面目な男。中身は筋を通し,義を重んじる。しかし,外側には“人としての甘さ”を感じる。儂は非道であり鬼と呼ばれるも,乱世をまとめる為,“人としての甘さ”は要らぬと思う次第。“金柑”は木になってるだけでは無用,誰かが食うて初めて意味を為す。。」
光秀 「・・・。」
織田信長 「気を悪くするな,戯れ言である。」
光秀 「親方様・・・。」
織田信長 「日向守,儂の野望に力を尽くせ。されば御主の掲げる“幕府再興”も夢にあらず。辛き事もあろうが,“天下布武”の為,御願い致す。」
光秀 「親方様,日向守こどきに頭を下げられるな。親方様の御意向は深く身に染みております故,親方様の為,日向守光秀,さらに邁進致す所存にございます。」
“金柑“を巡り,信長公と日向守様の話はこの後の事件に関わりを持つ事になりますが,今はまだ先の話とさせて頂きます。
“明智光秀と金柑“を結びつけたく,此度の話を書かせて頂きました。




