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願い  作者: 大和
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祝賀 ~戦国と食事~

第8章「祝賀」~戦国と食事~


 話は脱線しますが,戦国の世を生きた人々はどのような食事をしていたのか。

 資料,文献,情報をもとに引用して書きたいと思います。

 

 戦場での陣中食に“兵糧丸“,“芋がら縄”があり,“兵糧丸”は戦の定番食で米,そば粉,きな粉,胡麻,等を酒で練り丸め蒸した後に天日干した物で鎧に巻き付け携帯して食べ,“芋がら縄”は里芋の茎を縄状によって味噌,酒,鰹節(当時はまだ無いかもしれません)等で煮込み乾燥させ,戦場で縄として使い,お湯に入れ即席味噌汁に使われたようです。

 戦国の世を生きた武将達が共通に食していたのが,玄米(麦飯)と大豆から出来た味噌だそうです。

 [当時はまだ玄米を精米する技術が発達しておらず,玄米を精米してできる白米は,大変な労力と時間を必要とする為に貴重であり,一部の上流階級貴族しか口にできず,玄米も現代の我々が食べる物と違い,“古代米”と呼ばれる“赤米”,“黒米”といった色のついたお米で,“古代米”は冷害や干ぼつに強く,高温多湿で湿地の多かった地でも育つ優れた米だったそうです。]


 玄米は人間のエネルギー源である炭水化物とビタミンB1を含み,味噌の原料である大豆はタンパク質や脂質を多く含んだ事から,3大栄養素を摂取でき,激しい戦いや徒歩での移動といった体の酷使に耐えられたと考えます。


 大名達は国を守る名目で領民達から米を税金(年貢)として納めさせ,中には強引な取り立てなどもあり,米を口にするのは力のある者だけで,従うしかない弱者は年貢の取り立て,飢饉や食料不足により常に苦しい生活が強いられていたのではないかと。


 権力に溺れた貴族を人々が不満に思い,武士という存在を呼び,武士は実権を握り権力に溺れた貴族を倒し,下克上なるものが誕生,人々の憧れであった武士も又その数を増しやがて弱者を支配するようになり,それは力が支配する武家社会の始まりとなった。

 そんな乱世を,“鎌倉幕府 源頼朝”公,“室町幕府 足利尊氏”公らが統治し,,力の支配が人々の不満を募るのは必然であり“室町幕府後期 応仁の乱”が起こり戦国時代が始まったとされ,やがて現れた“織田信長”公が散乱する国々の統治を開始,天下統一の基盤を築き,“豊臣秀吉”公がそれを引き継ぎさらに基礎を固め,“徳川家康”公が戦国の世を終わらせた,と偉そうな事を書きましたが勝手な思考で失礼ながら私は思っています。

 

 天下統一を目的とした“織田信長”公,“豊臣秀吉”公,“徳川家康”公の3人の食事について。


 “織田信長”公・・・常に額に汗をかき動き続ける活動家であった故,食事で塩分を補給していたとされます。大根の味噌漬け,ネギ味噌等を好み,味が薄いと大激怒。塩辛い田舎料理を食し,塩分で回復をはかる,即効性に重点をおいた食事だったそうです。


 “豊臣秀吉”公・・・柔軟な性格で食べ物の好みも柔軟に変化したとされます。彼が好んで食べたのが蛸の味噌焼きだそうで,蛸のタウリンが脳機能の活性化,疲労回復に効果があり,頭の回転の良さ,活力の源につながったのではないかと。色々な物を食し,農家の出故か,「麦飯が1番」と言われたそうです。


 “徳川家康”公・・・健康第一を考え,生涯を麦飯の一点張りにされたそうで,麦飯は粒が大きくよく噛んで食べねばならず,麦飯と味噌を食し,健康第一思考で75歳の生涯を終えるまで,戦場で指揮をとり,野山を駆け巡り,多くの側室をもうける程の体力を維持したそうです。

 

 現代のような豊満多種な食事はなかっただろうこの時代。玄米(麦飯)や味噌を主食とし,副食に野菜や魚などがあったとされますが,一部を除き多くの人が決して満足のいく食事はできなかったと思います。

 偉そうな事を書き大変失礼ですが,何故食事の前に手を合わせ「頂きます。」,食事を終え「御馳走様でした。」と言うのか。

 感謝の気持ちを持つ事を改めて考えてみるのもいいかと思い書かせて頂きまました。

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