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願い  作者: 大和
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発端

(わし)貴方(そなた)の生きる平成の世を見たかった・・・。

天下泰平(てんかたいへい)が成され,きっと争いの無い良き時代なのであろう・・・。』


私はその問にうなずくしかできないーーー。


プロローグ「願い」

第1章「発端」

第2章「出会い」

第3章「明智光秀」

第4章「大役」

第5章「平定」

第6章「生涯」

第7章「福智山城」

第8章「祝賀」

第9章「衝突」

第10章「前夜」

第11章「秀吉と光秀」

第12章「別離」

エピローグ「本能寺の変」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


プロローグ「願い」


 この物語は創作(フィクション)であり,現在知られている史実に基づき,様々な資料や文献,情報から引用して描いた作品です。

 

 私(大和)はある時,意識を失い気付くとそこは戦国時代(かこのじたい)でした。


 そこで私は歴史上の人物達と出会い,中でも“明智光秀”公との出会いがこの物語を書くきっかけとなり,“本能寺の変”にて主君の“織田信長”公を討ち,逆賊として日本史に名を残した彼がどのような想いで主君を討ち,何を願い戦ったのか,彼の半生と共に私が過ごした日々を空想を交えて描いていきます。


 「願い」これは“明智光秀”公を筆頭に戦国の世を生きた人々の様々な想いを込めてタイトルにしました。

 御存知無い方もいらっしゃると思いますが,皆様の思う“明智光秀”公の像を考えながら読んで頂けると光栄です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  

第1章「発端」


 平成30年日本ーーー。


 「走行中の列車内で殺傷事件が発生,容疑者は社会を恨んでいたと供述,事件が起きたのはーーー。」

 「今日のニュースです。」   


 午前6時,起床と共に携帯のニュースに目をやりながら朝食を済ませ職場へと出勤しました。

 忙しさが後押し,時間はあっという間に過ぎてゆき,気付くと昼間そして夕方もう夜です。

 1日が終わり,今日の仕事の失敗に頭を悩ませながら,「今日の晩は何を食べようか?」など考え,買い物をして帰路に着きました。

 風呂に入り,食べたい物を食べ,布団を敷いて横になったら1日が終わります。


 何気ない毎日であり,不安と不満をもたらす日々。

 いつの間にか努力という言葉を忘れ,日々の出来事に満足し,苦しくなれば現実から逃避,生きたい様に生きていました。

 そんな毎日を過ごし,自分の生き方に嫌気がさす,しかしただ悩むしかできずにいた時,私は“あの人物”と出会う事になりますーーー。



 休日,私は愛車(バイク)を走らせました。


 アクセルを開くと唸るエンジン,マフラーから勢いよく排気(ガス)が流れ出ます。

 市街地を抜け,いつものように丹波・篠山方面を目指し走り続けました。

 山間部に入り,体感する風は寒すぎず暑くもない,心地良い風を受けながら,いつしか対向車の数も少なくなり,いよいよ山道に入りつつあります。

 途中,史跡を見つけた私は好奇心に駆られ,休息もかねてそこを見学しようと単車を降りました。


 目の前に広がる光景は雑草が生い茂り,森林と一体化した中に確かに人が建てた跡がそこにあり,(いくさ)があったのか,天災で壊れたのか,その昔ここで何があったかはわかりません,がここには人がいて考え,笑い,悩み,怒り,悲しみ,戦った,そうきっと生きていたに違いありません。

 自然に溶け込んだその景色はとごか神秘的な感じがしましたーーー。


 私はその景色に見とれ,散策してまわり,手で触れて確かめ,気付くと時間を忘れており,それは何百年という月日が過ぎている事を実感させます。


 ふとーーー。

 私は何か不思議な物を見つけ,それを手にしました。

「何かのカケラ?花のよう紋章ーーーーー。」

 次の瞬間,意識が遠退いてゆきます。

 水中で溺れ,意識が薄れてゆく感じに似た状況に陥り,「何が起きた?苦しい・・・・・。」やがて私は意識を失いましたーーー。

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