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異世界人観察記録  作者: wawa
ファルド帝国領グルディ・オーサ~
7/61

第十師団 医療日誌(その後の追記)



 グルディ・オーサ医療日誌


ーーーーーー


 患者

 ミギノ・カミナメイ


 食欲あり。(ただし少量)

 体温はやや低め。

 排便あり。


 過度の筋疲労は七割回復。

 内服薬を天樹草から温草二。

 外傷、自然治癒を促すために草薬に変更。  



ーーーーーー



 くんくん、


 『ムォッ、***、*********、**ラート・*リース**ラート、』


 「味わうな。息を止めて、一気に飲み下す。残すなよ」


 『・・・、うぐ、うぐ、***、』


 「よし、飲んだな。温草は口に入れると寒気がするが、飲んじまえば身体が温まる。・・・ガキはだいたいギャーギャー言うんだが、お前はえらいな」

 

 『**ウ****ニニ*シ』、

 「ごちそうありがとうございます、メアーさん」


 「・・・・・・・・うまかったのか?・・・?、そうだほら、これやるよ」


 「ミール・・・、ありがとうございます」






***一年と三ヶ月後。

   ファルド共和国、ファルド王国。

   王都医療研究所。




 「はぁ。いいなあー。権力と金を持つ奴は、犯罪犯しても無罪だからなー。いやになるなー、可哀想だぜ。真面目に生きてる、俺、」


 「・・・・・・・・なんでお前が、ここにいんの?」


 「見た目が良くて、性格も良くて、頭が良いからに決まってんだろ。お前が抜けた、医療師団、それの相談役だから。面倒くせえな」


 「・・・・・・・・」


 「オーラの血筋は処刑。特例として半分王家の血で護られた、メアー・オーラの血筋は不問。お前の甥だか姪だか雛鳥は、ピーピー鳴くだけで、使えねえんだよ」


 「・・・・・・・はぁ、」


 「はあ?、は、こっちだぜ。っつーかさ、何この日誌、雑すぎだろ。せめてブスガキに、何をどんくらい飲ませたか、薬の量は記入しろ。そして経過観察、日付を入れる!」


 「頭に入ってるから」


 「巫山戯んな処刑候補筆頭。いつどうなるかわかんねえ、オメエの頭の中に記録されたって意味ねえから。外に出せ。馬鹿から天才まで分かるように書き残せ」


 「わかったわかった。お前もう、国に帰っていいぞ」


 「んだと、ウォラ!」


 「わかったわかった、本当に、帰っていいから」


 「もっぺんいってみろや!・・・!」


 「・・・、・・・・」


 「・・・・!!」


 「・・・」


 「!!!」 




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