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異世界人観察記録  作者: wawa
ガーランド竜王国第五砦~
14/61

姉からの命令書(主人公発生)



*********



 「それが署名レム。で、その上に、指輪印章ギルを判する。そうすると、月の終わりにまとめて代金を払うんだ」



 『それって、ツケバライ?それはクレジットでの分割ですか?それとも金利がマシマシリボ払い?キャッシング?怖い、』


 〈ツケ・パライ?〉


 『ポイントは付くのですか?』


 〈ふぉいんと?〉

 〈何ですか?ふぉいんとって、〉

 〈分かんないな。鳥の種類か?〉


 『ディー?それともティー?それと同じレベルのアルファベットはこの国ではなんですか?弟は持っているのですか?』


 〈何に引っ掛かったんだ?何の話だ?〉

 〈印章ギル署名レムでしょうが、・・・なんか、真剣な顔ですね〉


 『どこが一番、利用可能店舗が多いですか?教えて下さい』


 〈〈・・・・〉〉


 『ポイント、タメル、ダイジ。』


 〈なんかその子、アーウーアーウー、ナナナナ、ナナナナ言い出したぞ?大丈夫ですか?〉


 〈テンテンて、何だ?・・・玩具?〉


 『以前の失敗は取り戻す。増やさない。カードばっかり増やさない。ここではまとめる。有効活用する。失効させない。あれ?』


 じーーーー。


 『私の話し、聞いてます?ポイントというリピーター獲得システム、この国の言葉に置き換える事が難しいのですが、少しはジェスチャーで伝わりました?』


 じーーーー。


 『無視?別の話してない?あれ?この人たち、』


 じーーーー。

 

 (・・・・) 

 『ぷるりん見てる?』



 ぷるり、(・・・ハア・・・。)



 「メイ、署名レムってのは貴族とか、金持ちの支払い方だからな。・・・貴族でも、下級は無理だしな。こんなの当たり前なのは、隊長級か、うちではストラ上士かセンディオラ上士くらいだから。俺はその場で現金オート払い」


 ノゾキ(ふるり)。


 ぷるり、(そうだよな、そういうもんだ。俺もファルドでは、金を払った事など無い。金を持ち歩いた事も無い)

 こくり。(弟のお財布、小銭が満載。落としそう)、

 〈金、なくすなよ〉


 「わかったわかった。お前、ガーランドの雑な発音だけは上手いよな。・・・まあ、俺らが悪いのか?聞かせてるから?」


 『コゼニ、ダイジ』


 「コゼニ?」


 『ダイジ。一円を笑う者は、一円に泣く』





 

 様々なお得が増すポイント制度。だがこの国では、数字によってコツコツと貯めるシステムが無いことを、この時の主人公はまだ知らない。




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