僕とあの人は今日も元気です。

作者：浅葱雪兎

初短編です！

連載中の息抜きで書きましたｗ

〇月△日晴れ

今日はあの人と電話しました。

あの人は忙しい人なのに毎日僕に電話してくれます。

とってもうれしーです。

あの人によると明日僕のクラスに転校生が来るらしーです。

どんな子が来るのかな？ドキドキですねー

〇月×日晴れ

転校生はとっても声が大きかったです。

あと、とってもとっても元気な子でした。

髪の毛は面白かったです、僕は知ってますよ。

あれは、ばくはつへあーっていうやつです。

メガネも面白かったです、ぐ～るぐ～るでした。

席に座ったとたん隣の子と親友になってました、

最近は出会ってすぐに親友になるのが流行って

やつなんですかね？

〇月〇日曇り

どうやら爆発君はせーとかいの人と仲良しになったみたいです。

一緒に登校してました。でも、しんえーたいって人が

ぷんぷんしてました。

友達に聞いたら、女の子の日なんだよきっと、って

言ってました。男なのに女の子の日・・・

不思議です。

〇月□日雨

放課後に渡り廊下を歩いていたら中庭で大きな人たちが

集まって仲良しさんしてました。

面白い話をしているんだと思って近づいたら

爆発君の親友さんをいじめてました。ひどい人たちです。

こら！って怒ったら謝ってきたけど、言葉だけじゃ反省しない

ときもあるので一人一回ゲンコツしときました。

でも、ゲンコツしたら眠っちゃいました・・・なんででしょうか？

親友君は最近こうやってボコボコされたりいじめられているそうです。

親友なのに爆発君は守ってくれないらしーです。

お友達は大事にしなきゃです。

ほっとけないので明日からは僕が守りますよー

〇月※日雨

今日は爆発君がいなかったので親友君と一緒に

食堂に行きました。

食堂に入ったらみんなが僕の持ってる

ニャンダーマンのレアグッズ『ニャンピオン』に

気付いたのか、ポーッとした目で見てきました。

むふふ、これはあの人に貰った大事なものですよ。

僕の宝物です。きっとみんな羨ましいんですね。

ご飯を食べていたら、せーとかいの人を連れた爆発君が来ました。

周りが一気にうるさくなりました。なんでですかね？

親友君に気づいた爆発君がこちらに来て

親友君を怒鳴りつけました。声が大きすぎてよく

聞き取れなかったですけど、どうして俺と一緒に

行動しないんだ～！みたいなこと叫んでました。

親友君を僕にとられちゃったと思ってしまったんでしょうか？

シットってやつです！

そのあと爆発君が名前はなんだ！？って聞いてきたので

これはナポリタンだよ。って言ったら変な顔してました。

メニューの名前を聞いたんじゃなかったんですかね？

〇月♯日晴れ

親友君のいじめが止まらないので友達に相談したら、しんえーたいが

指示を出していると教えてくれたので、しんえーたいさんを

叱りに行きました。

しんえーたいさんの秘密基地に行って

こんなことしちゃいけませんって叱ったら

反省してくれました。ちっちゃい子たちばかりなので

ゲンコツはしないで、反省できていい子いい子ーって

頭を撫でたら泣き出しちゃいました。

どうやら大好きな人が爆発君に取られて悲しくなっちゃった

そうなんです。大好きな人とはせーとかいの人らしいです。

確かに最近、せーとかいの人は爆発君とずっと一緒にいます。

これもシットってやつですね・・・。

そのせーとかいとやらに話を通すのが一番早そうです。

明日はせーとかい行きます。

〇月！！日晴れ

放課後、せーとかいに行ってきました。

そしたら書類がいーーーっぱいあるのに誰もいなかったんです。

僕は知ってます。これはストライキってやつですね。

どうしようかなって、う～んと悩んでいたら

爆発君がせーとかいと一緒にせーとかい室に入ってきました。

こんなところでなにしてるんだ。と聞かれたので

叱りに来ましたと言ったらまた変な顔されました。

ちゃんと僕が来た理由を一から話して

注意しました。でも、ダメですね。

せーとかいさん達はあの人曰く、チヤホヤされてる人たちなので

注意も何のその、むしろ逆切れされちゃいました。

怖いですね・・・。

でも僕は負けません。やると決めたからには最後まで！です。

とりあえずうるさかったので、一人ずつゲンコツの刑です。

みんな大袈裟ですねー、涙目になって蹲ってしまいました。

あの人曰く、お坊ちゃんはこれだから・・・ってやつです。

男のくせに情けないですよー。

しょうがないので立たせてあげたら怯えてました。

はて？なぜでしょう？

もっかい注意したら泣きながらすみませんでした

と謝ったので許してあげます。

泣き止ませるためにいい子いい子してあげたら

みんな固まってしまいました。

気付いたら爆発君はいなくなってました、

どこへ行ったんでしょうか？

〇月％日曇り

あの人から電話がかかってきて危ないこと

しちゃいけません！って怒られちゃいました。

ちょっとシュン・・・です。

なので今日は大人しくします。

でも親友君とおしゃべりしてたら

爆発君が話しかけてきました。

凄い顔で怒ってて俺の友達取るなんて

最低だって言われてしまいました・・・。

またもやシュン・・・です。

でもそのあといきなり親友君に

近づいて親友君を殴ったんです。

お前もそんなんだから友達ができないんだ、

ちゃんと俺についてこなきゃだめだろ。って叫んで

親友君を殴りました。

プチンです。

お友達をよくわからない理由で殴るなんて

絶対にいけません。一方的に殴って

怒鳴りつけるなんて、そんなのもう

友達なんかじゃないです。

僕はすぐ爆発君を止めました。

ちょっと邪魔だったのでトンってやって

眠っててもらいました。

親友君の方に駆け寄ると親友君は

泣いていました。

きっと痛かったんですね。

慣れてないと殴られるのは凄く痛いはずです。

一生懸命いい子いい子して慰めてお水で濡らした

ハンカチで冷やしたりなんだりしていました。

そしたらいつのまにか爆発君が起きていたらしくて

後ろから殴りかかってきました。

とっさに避けて腹に一発した後

背負い投げしてしまいました・・・。

素人さん相手になんてことを！！

うぅ、僕はいけない子です・・・。

あの人に嫌われちゃいます・・・。

またまたシューーン・・・としてたら

せーとかいの人たちがあの人を連れてきて

駆けつけてくれました。

すると爆発君がいきなり泣き出して

俺は理事長の甥なんだぞ！って叫びました。

僕はびっくりです。

まさかあの人に甥がいたなんて知らなかったからです・・・。

僕はあの人の甥になんてことを！！

一人で失意の底にいると、

あの人が言いました。

「誰？」って。

どうやら爆発君は嘘を言っていたそうです。

一安心です。

気付いたらあの人が爆発君を殴って片づけてました。

ちょっとお仕置きするだけだから心配いらないよって

言ってたので良かったです。

その後は親友君のために色々したんだね

頑張ったねって言ってもらっていい子いい子してもらえました。

失敗ばかりでしたけどあの人に褒められてうれしかったです。

僕は一生あの人についていきます！！

追伸、お姉ちゃん続きは今度送ります。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「・・・確かに、週に一回は近況メール

送りなさいとは言ったけど・・・。」

これは・・・メールと言えるのかしら？

元不良のあの子が金持ち全寮制高校でやっていけるか

不安だったけれど、元の性格が不良っぽくないから

なんとかやっていけてるみたいね。

「まったく・・・、メールというよりは日記だし。

近況というよりは惚気だし。やんなっちゃうわ。

ま、元気そうだからよしとしますか・・・。」

今度の連休に帰ってきたら

この時の話を詳しく聞かせてもらおうかしら。

日記のようなメールはお姉ちゃん宛のものでした。

『僕』と『あの人』は付き合ってます。

『あの人』は学校の理事長さんです。

『僕』は気付いてないですけど、学園の

人気者ランキング上位者ですｗ