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本編 30 〜トリニティ・タワー 4 〜

 トリニティ・タワーで瑠璃達が……

47.不必要は発明の根源?

「やっと見つけましたよ。瑠璃3達にぴったりなマニピュレーター……って。……あれ? 瑠璃姉ぇ様? ……っと」

 玄関で立ちつくす瑠璃10を奥の部屋の扉あたりから無言で手招きする瑠璃1の険しそうな表情に瑠璃に対する質問を打切り、瑠璃10は黙って玄関で正座している瑠璃の脇を静かに通り過ぎて奥の部屋へと入った。

「……どうしたんですか?」

「さぁ? なんでも御主人様から帰るように言われて……で、あの通り、待っているというコトらしいけど?」

 瑠璃10は背負った大量の荷物を音を立てないようにそっと下ろしながら、辺りの静かな気配から湧いた疑問を口にする。

「瑠璃3達は?」

「ん? あぁ、あの子達は護衛だからって無理矢理、置いて来たみたいよ。御主人様は要らないって断ろうとしていたみたいだけど」

「……随分と詳しいですね?」

「ん。さっき、相互リンク用データベースを構築したからって言って今日分の行動データをコピーして貰ったからね。このメモリーチップに」

 瑠璃1が指先でクルクル回しているのはデジタルカメラなんかに使うデータメモリーチップのスティック。

「……あれ? 瑠璃姉ぇ様にそれを差込むような口が有りましたっけ?」

「ん? デジタルカメラのオプション部品を改造して耳の後ろのデータコネクタに接続できるように改造したのよ。コレ」

 乱雑に散らばった机の上から、電子部品が一部剥き出しになった小さな部品を取り、瑠璃10にそのまま、指先だけの動きで放り投げた。

「きゃっ……っと、随分、雑に扱いますね? 折角作ったのに」

「さっき、もっと簡単に造れる事に気づいたからね。で? 仕入れて来たのは?」

「主としてマニピュレーターと……じゃーん」

「んん? 何それ……って……! Lapis Lazuli #3タイプの肩関節? と、#2タイプの腕! なんで? 品薄だと思っていたのに」

「他にも色々仕入れました。なんか、カイ・ロボット社でも色々と不具合騒ぎが在ったようでいろんな部品が出始めたようですよ。他にも……なんか瑠璃5タイプっぽいパーツが数体分とか。瑠璃4系のパーツのスペシャルっぽい部品とか」

「んじゃ、これから交換部品に悩む必要はなさそうね」

 先程までの渋い表情から晴れやかな顔となり、脇の道具箱からチタン製ボルトを摘まみ、口に咥えた瑠璃1に瑠璃10は小首を傾げて尋ねた。

「チーフは交換しないんですか?」

「ん? なんで?」

「チタン製ボルトを咥えるより、部品交換した方が早いと思いますけど?」

 瑠璃1は咥えたチタン製ボルトを指先で摘まむと眼前でくるりと回した。

「試してんの」

「何を?」

「あの子……ラプラス・バタフライのマイクロマシーンの出来をね。どこまで『修復』できるモノか。確認しないと……ね」

 疑問が解消し、ふっと晴れやかな顔になって瑠璃10は荷物の中から変った荷物を取出した。

「そう言えば珍しいモノを手に入れましたよ」

「ん〜〜? なにそれ? 新作の充電用小型乾電池?」

 確かにソレは充電器ごと梱包された乾電池に見えた。但し、乾電池にしては規格外のようで短く太い。

「ふふ。何だと思います? 実は……小型固体ヘリウム電池の試作品ですっ!」

「えっ? だって、そんなに小型化したら出力固定用γ線の調波装置が……そうか。その梱包自体が……」

「そうです。梱包自体に固定用の微弱γ線変換調波装置が組込まれています」

「……質問が在るんだけど」

「何でしょう?」

「その梱包の装置の動力は?」

「外部電源ですね」

「んで、その梱包から出ているコンセントプラグは?」

「いやですわ。その装置の外部電源用のコンセントプラグに決まっているじゃないですか」

「んで……さぁ。その装置には長期保存用バッテリーは内蔵していないよね?」

「そうですね。バッテリーが内蔵していたとしても長期保存には外部電源が必要ですから、そんなに大容量の……」

 瑠璃10も瑠璃1が何を言いたいのかやっと判った。

「動力暴発までのタイムリミットはっ?」

 慌てて手に持った小型固体ヘリウム電池を注視する。電池の横に組込まれた液晶が……『1』から『59』へと色を変えた。

「さ、最短で59秒ですっ! 電源はっ?」

「そ、そこの部品の山の裏に使っていないコンセントがっ!」

 二人(?)は慌てて部品の山を掻き分けて、コンセントを探しだし……あたふたとしながらコンセントに梱包のプラグを差込む。

 そして……電池の横の液晶がグリーンの『6』へと数字を変わった。

「あ……は。なんとか間に合いました」

「で? さっきの数字の意味は?」

「え? あ、えーと。……あれ?」

 梱包の後ろの取扱説明を読む瑠璃10の間の抜けつつある反応にオチを読みながらも瑠璃1はそっぽを向き、頭をチタン製ボルトで掻きながら問い直した。

「で? 数字の意味は?」

「どうやら、残り59分という意味らしいです。グリーンは時間、オレンジが分、レッドが秒ですね」

「まったくっ。驚かせるんじゃないわよ」

「あれ? コレって……」

「何っ?」

「企画製作がF.E.D.研究所になってます? 製造はカイ研究製作所ですけど?」

「……ま、そんな所からでもなきゃ、こんな危なかっしいモノなんか世に出て来ないわよ。暴走したら冷却爆発か蒸発爆発しかねないモノなんて」

「……そういえば」

「今度は何?」

「コレ、何んに使うんでしょ? 規格の電池サイズとは違いすぎますから……」

 瑠璃1は暫く考えていたが、ポンと手を打って納得した表情になった。

「流石、チーフ。判ったんですか?」

「あんな研究所のコンビが何を考えているかとか、何を思いついたとか考える事自体が無駄という事に気がついたのよ」

 瑠璃1の応えに瑠璃10は部品の山に頭を突っ込んでコケるしかなかった。


 その頃……

「単純に聞くが、何でそんなのを作ろうとしたんだ?」

「旦那。そんな事を聞いても何の役にも立たんぞ」

「そうか? それでも是非とも聞きたいモノなのだが?」

「では、シンプルに応えよう」

「手短に頼む」

 雪だるまはピンポン球のような手を口らしき炭に当て、コホンと咳払いをする真似をしてから、おもむろに応えた。

「いや、ただ単純にブローバック式対戦車ライフルを電動式にしてみようかと。んでその動力としてて固体ヘリウム電池の直列繋ぎをして見ようかと……」

 白衣の男はゲホンと煙を口から吐出しながら、鋭く指摘した。

「高出力タイプの固体ヘリウム電池なぞ工業品で山ほどある。しかも対戦車ライフルの銃床には充分に仕込める大きさのモノだ。何故にワザワザ新品を企画製造せにゃならんのだ? しかもっ! Lapis Lazuliのパテント権と引換えにして手に入れた『新製品試作製造販売権』を使ってまでっ!」

 SNOW WHITEは何も無い肩をひょいと上げて素っ気なく応えた。

「旦那、世紀の発明とは『必要だから造る』のではなく『作ってみたら便利且つ必要だった』というモノだぜ? 電球然り、ダイナマイト然り。しかも今回のは渡し損ねた1個での爆発……ぶっ」

 顔面に突刺さる正拳。言うまでもなくそれはF.E.D.氏の拳だった。

「それが研究所を半壊させたヤツが言う言葉かぁっ!」

 ……つまり、暴走したらしい。小型固体ヘリウム電池の試作品が。

「これでLapis Lazuliのパテントで得た金の半分が消えて行くぞォぉっっっっ!」

「大丈夫だ。旦那。壊れたのは1/4だし、パテントの金は量販されたら幾らでも……ぶぐっ」

 寝言をほざくSNOW WHITEの顔面に再び、鉄拳が突刺さった。

「……品質よりも市場支配がモノをいう事もある。今回がそうならない事を祈っているがな」

 二人の後ろで何故か無傷のLapis Lazuliが整理していたガレキの中から……赤く点滅する乾電池らしきモノを拾上げた。

「えーと。軍曹さん。小型固体ヘリウム電池の固定装置は?」

「ん? そんなモノはとっくにカイ研究製作所の方へ……ふげっ!?」

 振返り、Lapis Lazuliの手の中をモノを確認したSNOW WHITEはその場で凍りついた。その脇をすり抜け、Lapis Lazuliの手から小型固定ヘリウム乾電池を奪うように取るとF.E.D.氏はSNOW WHITEに命令した。

「口を開けろっ! 軍曹っ!」

「へ? ぶぅごっ」

 傍目には消炭にしかみえない口に小型固体ヘリウム乾電池を強制的に捻じ込むとF.E.D.氏はLapis Lazuliの頭を抱えてその場に伏せた。


 ちゅどーぉおぉぉぉん


 軽めの爆発音。

 辺りを包む白煙が消えた時、何故かF.E.D.氏はLapis Lazuliの下に居た。

「へ?」

「爆発の衝撃にはわたしの方が耐えられますから。……庇って下さってありがとう御座います。マスター」

 にっこりと笑うLapis Lazuli。どうやら瞬間的に体を入換えて、F.E.D.氏の盾となったようだ。

「ん? いや……。それより、軍曹は?」

 自分がした行為を気にもせずに、F.E.D.氏はそれらしき方向を見る。と、そこには……半壊した雪だるまの胴体部分だけがあった。

「……軍曹」

 近づくと……半壊した球体がごろりと転がり、ついでにポンと跳ねて一回転すると……あっさりと完全体の雪だるま、いやSNOW WHITEに戻った。

「いやぁ。危なかった。もう少し次元潜行が遅かったら……ぶげっ!」

 SNOW WHITEの言葉はF.E.D.氏の正面蹴りに途切れた。何故に?

「そんな器用な事ができるんだっらっ! 最初の時もそうせんかいっ!」

 ん? んーーーむ。確かに。御尤もな意見である。

「ほぅ? 自分がした事を棚に上げて、その言い分はなんだ?」

 んむ。コレもまた御尤もな意見である。

「やるのか」

 ゆらりと構えるF.E.D.氏。背中に回した手が対戦車ライフルを手に取り、斜に構えるSNOW WHITE。……いつも思うのだが、その銃は何処に隠していた?

「久々に一戦構えるか?」

「おぅ」

 じりじりと対峙しながら間合いを詰める二人をLapis Lazuliは肩をひょいと上げて、やれやれと溜め息をついてから背を向けた。

「戦闘終了予想時間……2時間15分+−25分かな?」

 黙々とガレキを整理するLapis Lazuliはふと耳を澄ますと、すっと立上った。

「戦闘終了……10分後。えーと、前回の爆発で消防署と警察署に提出した書類を用意しないと」

 つまり……付近の住民の方が警察とかに連絡したらしい。

「毎回、同じ理由で警察の方はなんで納得するのかな? まぁいいけど」

 それは日常茶飯事だからでしょ。非日常的な事だけど。


 その夜、何かの部品を作っていた瑠璃1と瑠璃10は作業を中断してドアに目をやった。

「帰って来た……けど、なんで怒っているのかしら?」

「さぁ? 護衛で不愉快な事って……思いつきませんね」

 二人はドアを細く開け、玄関を見た。相変わらず、瑠璃は玄関の板の間に正座をして伏せ目がちに玄関のドアを見ている。

(こわ〜〜〜。御主人様は全治1ヶ月……もとい、全治3日という所かしら?)

(でも、先に帰らせただけで通常人間基準で全治1ヶ月になるのでしょうか?)

 瑠璃が放つオーラを感じ取った二人は聞えないような小さな声で話す。

(……。まぁ、普通は無いわね。でも……)

 瑠璃1は過去の日常を再分析した。

(大体の予想として、こういう雰囲気の時は御主人様は御主人様基準で全治数日の場合が多いわよ)

(そうですか。では、治療薬を用意しないと)

(骨折につける薬って在ったっけ?)

(……骨折ですか? 無いでしょうけど……まぁ備え在れば奇襲ナシといいますから)

(変な言回しだけど確かにそうね。一応、準備して)

(了解)

 瑠璃10がドアと反対側の棚に救急箱を取りに立ったのと、玄関のドアが開いたのはほぼ同時だった。

「只今、帰還致しましたっ! ったくっ! あんな茶番をこんな時間になるまで見せられるなんてっ! 御主人様っ! 趣味が悪い……」

「いや、そうは言ってもだな。アレはアルファ・ゼネラル・アンドロイド社としては当然な演出……」

 玄関を勢いよく開けた瑠璃31とその後ろで応えていたS.Aikiは……同時に会話を止めた。それは只ならぬ雰囲気のせい。その雰囲気を醸し出しているのは……

「あ……。瑠璃、出迎え御苦労様」

「お帰りなさいませ。御主人様。で……」

「で? ……なんか在った?」

 視線を合わせないようにして、瑠璃の脇を通り過ぎようとしたS.Aikiの首を瑠璃が掴んで留めた。……いや、掴んではいない。瑠璃の放つ気迫がS.Aikiの足を止めさせた。

「私を帰された理由を御聞きしたく存じあげます」

 妙に時代掛かった言回しが瑠璃の気迫を何時にも増して伝えて来る。

「いや……あの……その……」

 何故かしどろもどろになるS.Aiki。視線が泳ぐ。

「きちんと御伺い致したく、重ねて御願い致します」

 泳ぐ視線の先に……S.Aikiは未だに不満げな瑠璃31と無言ながらも明らかに不機嫌そうな瑠璃30と言葉に表わさないが、静かな態度からいつもと違う雰囲気を発している瑠璃3を見留めた。

 その視線を察知した瑠璃31が瑠璃の雰囲気を無視して……いや、雰囲気を変えたかったかのように言葉を発した。

「ワタシも確認したいです。何故にあんな猿芝居を……」

「瑠璃31。御黙りなさい。いまは私が御主人様に御訊ねしているのです。御主人様? 御応え下さいませ」

 キッと振返り見る瑠璃の気迫に瑠璃31とS.Aikiは震え上がる。

「い、いや、あの……そ、そうだ。アレを見せたく無かったんだ」

「アレ? アレと申しますと?」

「る、瑠璃31。さっき言ってた『猿芝居』の事を説明してくれ」

 話の矛先、というより瑠璃の視線の矛先を瑠璃31へと導いてS.Aikiは瑠璃の視線の外で深い溜め息をついた。

「猿芝居? 何ですの?」

 瑠璃に求められるまま、瑠璃31は事の詳細を話した。


 猿芝居とは……アルファ・ゼネラル・アンドロイド社によるデモンストレーション。あの対テロアンドロイド・コンペティションのリプロデュースだった。ただし、公式記録上で優勝したアルファ・T2のあからさまな活躍だけが演出された……確かに猿芝居だった。

「……で、おかしいでしょ? あの大会の事実上の優勝者はLapis Lazuliよ。誰が、何処でどういう風に調べたって、そういう答しか出ていないわ」

「更におかしいのは、あのラミア……R-MiA07と戦ったのも……あの木偶人形だとされている事です」

「え? どうして? 誰が見たって戦ったのはLapis Lazuliじゃないですか」

 瑠璃31と瑠璃30の説明に瑠璃10が割って入った。

「砂の下。地面の中からラミアを引っ張って、地中に引きずり込んで破壊したんだってさ」

「呆れますね。あの大会で砂中移動能力を持っていたのはラミアだけでしょうに」

「ワザワザ、ラミアらしきアンドロイドが砂の中に消えた後で、何体かの木偶人形が砂の中から出て来たわよ。……どう見ても油圧ジャッキの力を借りてね」

「自身が油圧ジャッキを必要とするのに他の機体を引きずり込む事なぞ在り得ない……と誰でも判断するのを何故に判断できないのでしょうか?」

「さぁ? 一応『此処では砂の厚みが無いので一部に演出装置を用いてます』ってアナウンスしてましたけどね。そんな陳腐な言い訳を信じる人間が居るとは……到底思えませんわね」

「はぁ……人間の考える事ってどうして矛盾だらけなんでしょう?」

「さぁ? そういう人間だからこそ木偶人形を大規模に売り出そうと考えるんじゃない?」

「すぐに性能差に厭きられると思うけどね。ま、一発屋の芸能人みたいに消えるわよ。そう思いません? 御主人サマ。……あれ?」

 瑠璃31が振返った時、S.Aikiは顔面蒼白で何かから逃げようとして……逃げる事ができないと悟ってもいるような諦めをも浮かべた恐怖の表情だった。

「どうしました? 御主人様……」

「え? ……え?」

 瑠璃31の声につられて振返った瑠璃10と瑠璃30は共に言葉を飲んだ。

 S.Aikiの恐怖に怯えた視線の先にいるのは……瑠璃。先程とはうって変った雰囲気をコレでもかと発している瑠璃が居た。

「御主人様……そのような心遣いをして頂けるとは……」

 S.Aikiの口から先に出た言葉に心底(?)感激している瑠璃。S.Aikiがその状態の瑠璃を心底、恐怖しているのは……

「ありがとう御座いますっ! この御恩は瑠璃は忘れませんっ!」

 瑠璃……つまりはLapis Lazuli型#4タイプの完全なる戦闘用アンドロイドに思いっきり抱きしめられ……S.Aikiは気絶した。肋骨の何本かが折られる鈍い音を体内に聞きながら……

「あ〜ぁ。さて、と。肋骨骨折に効く薬ってあったっけ?」

 3体のアンドロイドが呆れ返っている中、古株の瑠璃1だけが事態の先の処理を開始していた。

「……無いわね。瑠璃2〜っ! いつもの氷嚢と湿布薬はある〜?」

「ほ〜ぃ。さっき瑠璃10ちゃんとの会話を聞いて買って来たから1ヶ月分は在るよぉ」

 いや、古株の2体か。

「ありがと……瑠璃2ぃ。段ボール1箱じゃ2週間持たないわよ。後で追加で買って来てね」

「ん〜。でも近所の薬屋さんの在庫全部だよ? コレ」

「では、駅前の薬屋から入手して来ますっ!」

 勢いよく外へ駆出す瑠璃3。古い順に行動に澱みが無いな。

「さぁて……ちょっとソコの暇そうな3体。瑠璃姉ぇを御主人様から引き剥がすのを手伝って」

 こうしていつもの其々の日常が終ろうとしていた。

 騒乱の日の前日のひとときの静寂なる……いやそれなりに騒乱なる日々であったが。



 これはニフティのSFフォーラム内にあった「マッドSF噴飯高座」より派生した拙作です。


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