表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
執事さんとお嬢様 ~甘党の為のお茶会~  作者: ぐったり騎士
執事さんとお嬢様

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/70

第二十六話 「小鳥」

 

-----------------------------------------------------

 Tea time.26

  A small shuttlecock soars into the sky.

  I believe I can fly someday too.

-----------------------------------------------------




夢。

青年は夢を見ている――


小さな一羽の鳥の夢を。






我侭、無邪気、純真。


少女であるが故のその特権。


成長するにつれ、失っていくものであるが、

それは、自ら捨てる必要はなく。



なればこそ少女の翼は美しく、だが、空を飛ぶには目立ちすぎる。


きっと、その身を狙われ傷ついて、淀んだ空気に燻られ、

灰と悪意が彼女の羽を汚してしまう。



それでも、彼女が決意を持ち、羽ばたいて飛び立とうとするのなら


自分は見守ることしか出来ないのだろう。



それでいい。

いつか、その日が来る事を望み、その為に自分はここにいるはずだ。



でも――



舞い落ちる羽を掴み、青年はそれにそっと接吻ける。

もう一度、少女(ことり)(かご)の中に戻る事を願って――



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ