プロローグ
壁も何もない。ただ広大に果てしなく続く花畑、そこで十歳位の少年と少女が花を摘んで首飾りを作っていた。
「よし!完成!」
そう言って少女は立ち上がって満面の笑顔でその場で回ってその後ソレを少年に見せつける。少年はあーあ、と言って花畑の上に寝転んだ
「やっぱりリリちゃんは器用だなぁ」
少女はクスリと笑って少年の隣に座った
「だって私は一流の魔術師になるんだもん。これくらい出来なきゃ」
そう言って軽く足をばたつかせる。
へーリリちゃん魔術師になるんだー、と少年はそう言って少女を見つめる。
「うん!私、立派でかっこいい魔術師になって困っている人を助けたり悪い奴を懲らしめるの!」
そういう目標をもった彼女を少年は強く見つめ、そして急に一人で頷くと立ち上がった。
「…よし!僕も傭兵になっていろいろな人を助ける!」
少女は笑って立ち上がりくるりと回って少年を見た。
「なら競争しよ?どっちが先に夢を叶えるか」
「いいよ!競争しよ!負けた方は勝った方の言うことをひとつ聞く!」
「うん、いいよ!」
そう言いあって少女と少年は別れた。己の夢を叶えるために…
そして二人が別れる姿をソレは上空の裂け目から不気味な笑顔を浮かべ眺めていた
「うふふふ…」
そして十年後、運命は狂い出し、新たに分岐を始める…あらゆるすべてを巻き込んで…
はじめまして、今回小説を書かせていただきましたみ☆そ☆し☆るという者です。
初心者ですがよろしくお願い致しますm( _ _ )m