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短編(ざまぁとかコメディとかテンプレ外しとか)

悪役令嬢になりたくて異世界転生しましたが

作者: 渕澤もふこ

「わしゃぁ、神じゃあ」


 目を開けたら、ヨボヨボの見知らぬおじいちゃんが、プルプルしながら私の前に立っていた。


「おじいちゃん、ボケてるの?」


 私の言葉はまるっと無視して、おじいちゃんは話続ける。


「お前さんを、このげぇむの世界に転生させてやろう。希望はあるかぇ?」


 なんだかよくわからないが、憧れの異世界転生をさせてくれるらしい。


「私、悪役令嬢になりたいです!!」


「ああ?なんだって?」


「悪役令嬢です!」


「あくぎゃくれいぞうかぃ?」


 おじいちゃん惜しい!ちょっと違うんだ。

 私は異世界転生でよくある「悪役令嬢転生」からの、イケメンとの恋愛、及びチート内政とかしたいのだよ!

 だったらヒロインでもいいじゃないかって?

 ちっちっち、悪役令嬢とヒロインなら、断然悪役令嬢よ!なんせ基本スペックが違うんだから。

 あれよ、よく言う最初から強いとかなんとかいうやつよ!


「あ・く・や・く・れ・い・じょ・う!」


「おお、わかったぞぃ」


 そう言っておじいちゃんは、私をゲーム世界に転生させてくれた。


 握力がめっちゃある令嬢として。


「あのじじぃ!覚えてやがれ!」


 確かにチートだが、ゲーム世界ではただのモブ。

 私は、毎日りんごを砕いたり、アイアンクローを極めたり、自宅の壁でクライミングをしながら、じじぃに復讐する機会を探している。

蛇足的なおまけ



「わしゃあ、かみさまジャァァ。異世界転生させてやるぞぉ」


「勇者になりたいです!」


「ゆーしゃ、じゃのぅ?」


「はい!」


「あの、風で羽が回って、粉をひいたりするやつかのぅ」


「それは風車です、無機物にしないでください」


「ちょっとしたおちゃめじゃよ」


じじぃは乙女ゲームの神様なので、勇者にできない!

どうしますか?

➡にげる

 戦う

残念、回り込まれてしまった!

じじぃは最近覚えた「悪役令嬢」を唱えた!

「悪役令嬢」が誕生した!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 握力令嬢ですか、なるほど……。いや、復讐を企てている時点ですでに悪役な気も……。
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