『異質化なんだ、朦朧とする天井に』・・・『詩の群れ』から
『異質化なんだ、朦朧とする天井に』・・・『詩の群れ』から
㈠
言葉の咀嚼において、人類は異質化するんだ、だろうだ。
何故、その様なことが、断言できるんだい、え?
だろ、自分でも分からないんだが、断言していたな。
時空を超えているよ、俺もお前も。
㈡
そうだろう、眠りから還元された世界で、ただただ、天井を見ている。
そうか、天井には、誰か居るのか、だろうだ。
そうなんだ、誰も居やしないのに、天井は朦朧としている。
だから、呼び掛けたんだろうな。
㈢
つまり、朦朧とする天井に、叫ぶんだろ、異質化なんだ、と。
当然だよ、ただでさえ動きづらいのに、叫ぶ以外にないだろ、だろうだ。