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002 サービス終了「異世界侵入」

「来てしまった・・・」


とにかく勢いで今の気持ちをぶつけたかった、本当にサービス終了するならそれでいい。

しかし、あのような形で終わるのなら嘘であって欲しかったのだ。

愛すべきバランス崩壊のバカゲー、バグも無く、メンテはクソ、補填は最高。

珍しくプラマイプラスなのである(どうでもいい)最近はマイルドな調整になってしまったが、破天荒さは健在。


「えーと7F「MxSソーサリークリエイションだな」


内線番号を打ち込んで応答を待つ・・が出ない。他の会社に人が出入りしているから不在は無いはずなのだが・・

7Fに行って人が出入りしているかだけ確かめる、居れば迷ってるふりして声をかけてもらうかだ。

エレベーターに乗り、7Fまで待つ・・・ところが


「あれ、進まないぞ・・・まさか止まった?」



非常ボタンを押しても応答が無い・・連打しまくっても当然ながら反応が無い

すると、突然エレベーター内が真っ暗になってしまった。


「は?停電!?ちょっと不安になってきたんですけど!」



物理的な災害でもなく、ただ本社に確認しに行っただけなのに下手したら救助と言う形で

晒しモノにされると言う少し恥ずかしい気持ちになるのである

早く帰りたい気持ちの方が偏っていく、その時である。


「なんだぁ!?」


突然光が差し込み、目を開けた瞬間、エレベーター案内板の7F部分が緑色の蛍光色のような形で光っていた

恐る恐る触ってみると・・7F行きのボタンが同じ色で光ったのだ・・

不審に思ってただ見ていること5分・・・


「押しなさい少年」


とエレベーター内から優しい女性の声がした・・・

「少年じゃねーし・・20歳からはおっさん」とふてくされながら反抗心を燃やしながら黙っていると



「押せやおっさん!今すぐ押せ!さもないと私が押す!」

「押すな!まだ何も言ってないのに!アンタ急に強引なんだよ!許可が下りたかのようにおっさん言うな!」


口喧嘩が始まってしまった、この状況が理解出来ないのに日常かのように

あれ、懐かしいなんだこれ・・覚えていないのに楽しい気がした


「あぁ・・ゲーム全盛期フレンドと遊んだ時の記憶か・・今は一人だもんね」


そう、自分の中では終わってないゲームでも他人からしたら過疎ったゲームなのだ

そのフレンドも既に他のゲームに移ってしまっている。

一人だとゲームですら会話が無い、ボイスチャットはあれどリアルフレンド以外はノーだった


知らない人と会話する事はあってもいきなり喧嘩なんて無かったからだ

何かを悟ったかのようにいや、悟っては無いが口にした


「わかったよ、押す」


「あら、急にどうしたのですか」


「別に特に理由は無い、見ず知らずの人にこれだけ言われちゃあねナンデスカと」


「何故最後にカタコト・・」


正直怪しい・・でもエレベーターが動かないなら試しに押しても良いじゃない

それにこの蛍光色、普通の光ではない何か特別な物を感じた。


「ちなみにこれ何のヒカリ?」


「面白い光♪押してのお楽しみ♪」


「ところでアンタどこにいるの?」


「光の先にいるかもね」


何言っても喋らないようだ・・そこが不安なんだよな。

そう思いながら発光した光の7Fを押すと、エレベーター内が光に包まれた



「グットラック!おっさん!光の奥には知らない世界が溢れてるだろうけど・・無事帰還・・完成させてね!」


「完成だと!?・・・それって一体・・ノォォォォ!」


月1(日曜)更新になりそうです。

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