データにない出会いその1
とある草むらに少年とマントを羽織った人物が座って会話していた。
?「君は私が怖くないのかい?」
少年「怖くないよ、だって助けてくれたじゃん」
?「どうしてあんな所に閉じ込められていたのですか?」
少年「叔父さんが怒ると閉じ込めるんだ。今日は床が汚いって理由でね」
?「お母さんとお父さんは?」
少年「もういないよ。戦争になった時、殺されちゃったんだ。それで叔父さんの家に引き取られたんだ」
?「辛い事を思い出させてしまってすみません...」
マントの人物は沈黙してしまった。
?「そうだ!手品を披露しましょう!私の手を見ていてください。」
そう言うとマントは人差し指を立てた。
その瞬間、指先から炎が出てきた。
少年「すごい!どうやってやったの!?」
?「秘密でーす!」
少年「えー!教えてよ!」
暫くの間、2人は炎について話し合っていた。
?「良かったら私と一緒に来ませんか?」
少年は少し俯きながら口を開いた。
少年「僕なんかが居たら、迷惑になっちゃうよ...」
?「そんな事ないですよ!君はとても優しい子ですね。君みたいな子が居てくれると私も楽しいです!」
そう聞いた少年は笑顔で頷いた。
?「では行きましょうか。私に掴まっていてください。」
マントの背中から翼が出てきて、空へと羽ばたいた。
少年「すごーい!空も飛べるんだね!」
?「光栄です!私はなんでもできますよ!」
少年「なんだか魔法使いみたいだね!」
?「魔法使いかぁ。カッコいいですね!」
空に二人の笑い声が響いていた。