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選ばれた子供達  作者: K
1/5

プロローグ

「皆さん朝食の準備ができましたよ。起きてください。」

誰かの声が聞こえる。

重い目蓋を開くと人影があった。

正確には人ではない。例えるならば獣人だ。

狼のような顔に、白銀に輝く体毛、長い尻尾、鋭い爪を持っていた。


「***さん起きてください。」

名前は聞き取れなかったが、獣人は落ち着いた優しい声をしていた。

自分は眠たくて起き上がる事ができない。


「***起きてください。スープが冷めてしまいますよ。」

再び声を発し、私の肩を揺すった。

名前は聞き取れない。


「仕方がないですね。先に皆さんといただいてますね。目が覚めたら下に降りてきてください。」

そう言うと、獣人は私の頭を数回撫で出て行った。

私は再び目蓋を閉じた。


しかし、大きな爆発音で目を覚ました。

私は暗闇に立っていて、右手には拳銃を握っていた。

目の前にはあの獣人が仰向けに倒れていた。


私の右手は勝手に獣人の頭に照準を合わせ始めた。

私は抵抗したが、何故か言う事を聞いてくれない。

獣人は半開きの眼で私を見ていた。

綺麗で優しい目をしていた。

そして、大きな口で小さな声を発した。


「____。」


私は引き金を引いた。

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