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大便記  作者: 志摩 治郎
戦士達の目覚め
6/6

-Cure Rizing-

ウザすぎて泣きそうになる時、負け犬みある

「が、がにまたーーーーーーーーーッッ!!!!」


ボロボロのしまじろくん、死にかけのがにまた、そんな凄惨な現場に、自らも満身創痍なおぴなつの声がむなしく響き渡る。


しかしその叫びは無駄ではなかった。


戦場と化したその場所に足を運ぶ人間がもう一人いたのだから。


「みんなさぁ、明日死ぬかもしれないなら、最後の瞬間家族と好きな人どっちとるの???」


この悲惨な現状に似合わない呑気な声、しかし聞き覚えのある声を出しながら、歩いてきたのは一人の少女であった。


「その声・・・お、お前は・・・!」


「( இ﹏இ )←いまのかお」


やはり見覚えのあるその顔におぴなつくんは目を見開く。


「ぽいふる・・・!!」


「超久しぶり( இ﹏இ )えん」


それだけ言うと、目の前の少女─ぽいふるちゃん─は懐から、まるで節くれだった老人の指をぐにゃぐにゃにねじり曲げたような、呪いの装備と表現しても差し支えない程の異形のステッキを取り出し、呪文を唱え始める。


「今日も元気に営業(^O^)営業(๑˃̵ᴗ˂̵)

おはようございます‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️(^O^)

WiFiいりませんかーーーー⁉⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️️⁉️(^O^)」



するとたちまちにおぴなつの身体が不思議な光に包まれ、みるみるうちに全身が回復していく。

ふとそばを見ると、しまじろくんとがにまたの身体もこの光に包まれ、いつしか元の状態へ戻っていた。


「な、何だこの光は・・・?」


「キラキラの夢の中で僕達は約束をしたね←好き」


「そうか・・・、助けに来てくれたのか。お前・・・俺たちのために・・・。」


「人が1人当欠しても全然大丈夫なバイトしかできないけどそんな仕事場ある?」


「ぽいふる・・・、そうだよな、俺たちは誰一人欠けてもおぴなつ海賊団じゃなくなってしまう。皆で生き残るんだ・・・!」


傷も癒え、余裕も出てきた今、情けない自分がぽいふるの言葉に叱咤され、奮い立つ。

そしてわふるまるという凶悪すぎる敵に狙われている現状を覆す方法を考え始めた。

どうすれば、どうすればアイツに勝てるのか・・・、がにまたちゃんですら一撃で沈められてしまったアイツにどうやって立ち向かえばいいのか・・・。


立ち上がったばかりなのにまた諦めかけようとしている自分に嫌悪感を抱きかけたその時、ぽいふるがボソッと口を開いた。


「ツムツムで友達を呼ぶスキル磨けるって」


「そうか・・・、その手があったか・・・!!」


悩むおぴなつの脳裏に一筋の光が差した。

平成生まれインターネット育ち

Twitterでオシャレなやつ大体オジサン

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