【人】感情・期待・裏切り
俺はいつまで生きられるんだろう
明日か1ヵ月か一年後か
いつ死んでもいいように後悔のない人生を送りたい。
死にたくないのに死にそうな人間は生きたいと願うだろう。
もう死にたいのに生きろと強要されればもっと死にたくなるだろう。
世界には、生きたいのに命を落としてしまう人もいるんだよなんて言うけど彼らは生きたいから死ぬのが怖いんだ。
人間は生きていれば死にたいと思うこともある。その思いに耐えきれず自ら命を絶ってしまうこともある。
でもそれは悪いことじゃない。
自殺とはなにか止めて初めて話が始まるもののような顔をしているがそうじゃない。
人間生きてりゃいいことあるなんて誰かが言うが、いいことよりも悲しいことの方が多いのがこの世の中だ。
考えて見ればわかる。
悲しいことと同じ数だけいいことがあるばすがない。
僕らが嘆いた夜のあの悲しみを満たすのに十分な喜びが来るなんて確証はない。必ずどちらかが多いんだ。
嬉し泣きという言葉はある。悲しなきという言葉は無い。
泣く時は普通悲しいんだ。泣くほど嬉しいなんて珍しいんだ。
そして多くの場合は悲しみの方が大きい。
僕らが嘆く時、僕らの頭では涙で溢れかえって他のことなんて考えられない。
でも幸せはどうだ。
いやでも頭を埋め尽くすほどの幸せとはなにか。そんなものがあるのか。
そんなものを僕ま未だに経験したことが無い。
幸せだった時、僕は彼女との時間がずっと続くはずはないと嘆いた。
いつから僕らも死ぬんだと嘆いた。
せめて君が先に死ねばいいと思った。
僕の死で君を悲しませたくなかったから。
人間はいつか死ぬんだ。
心の中で嘆いたんだ。
母は子に気をつけて行ってらっしゃいという。
その心理は、これが最後になるかもしれないという恐怖、もしこの子が私のいない間に事故にあったらどうしようという恐怖。
本当に人を愛せば愛すほどその恐怖に追い詰められる。
幸せで埋め尽くされることなどないのだ。
彼らは苦しくてもうやりきれなくてその道を選んだんだ。
そんな時に生きたいのに死んでしまう人もいるなんて言われて、どんな気持ちになるだろうか。
命とは大事なものであり、儚いものである。
もし僕がここで突然変死したところで僕は誰かに文句を言えるわけでもない。
何やってんだ神様なんて言ったって僕の命は戻らない。
誰もそうして僕がいま突然変死する可能性を否定出来ない。
だから僕らはいつ死んだって悔いの残らないよう生きるんだ。
思ったことを思った時に、やりたいことをやりたいときに。
人間らしく頭を使って生きている、それでいいと思う。
人間いつ死ぬか分からないんだから、今に全力を尽くせ。
今の一瞬に全力を尽くせ。