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奥手な勇者の恋の相手はモンスター  作者: ゴーヤウリウリ
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 すると今度は俺にアラタから電話がかかってきた。

「平助、おめでとう武道大会の出場が決まったぞ。出場者の欠員が急に出てな。

急な話だが、大会期日は再来週の日曜日の26日だ」と伝えてきたが

「そっか、出場者の欠員が出たのか。でも残念だ。以前にも話したと思うが俺は大会に出場する気はないんだ。お前には悪いけど断ってくれないか」と頼むと、電話の向こうでアラタが驚いていたが

「俺から断れって言うのか、それはできない相談だな。

だってお前は既に出場の承諾書にサインしているので出場を拒否すれば賠償金ものだぞ、それにちょうどトンファーの練習も始めたし運がいい。

それでも拒否してまた多額の借金を作りたいのか」と俺を脅かした。


 出場を断るとまた借金ができるのか、やっとその問題は解決して安心していたのに、でも、いつ承諾書にサインなんてしたかなとじっくり考えていると

「あっ、しまった」あの時サクラの持ってきた書類をよく読みもせずにサインをしたんだった。あれが承諾書とは、あの時は思いもしなかった。

サクラめ、もしかしてこうなる事が分っていたのか・・

「分かった。出場するよ」と仕方が無いので答えた。

「それじゃ、大会事務局からの通知は後で転送するが、詳しい事は会って話すので午後にでも剣道場に来てくれ」とアラタからの言われたので、俺も午後から約束が入ってしまった。


「誰からだったの電話?」と戻って来ていた彼女が訊いてきたので

「アラタから、俺の武道大会への出場が決まったってさ」と嫌そうに話すと

「うそでしょ、それって本当なの? やったわね、これで指輪が買って貰えるかも。そうと決まれば練習しかないはね」と熱く語りだしたので、彼女の俺への期待が半端無いので1回戦で負けたらこりゃ大変だ。またきつい練習かと思った。

 お昼が済むと、午後からも俺と付き合えると思っていたヒカリは残念そうにケガをした勇者への事情聴取のために出て行き、俺も約束通りに剣道場へと向かった。


 剣道場に着くとアラタと楓がニコニコして俺を待っていた。

直ぐに俺に転送していた大会事務局からのメールをそれぞれ確認し、それと去年出場したアラタから詳細な補足事項を教えてもらった。

・開催日時は9月26日日曜日10時から、開催場所は国立武道館第1剣道場とあり、25日土曜日に自分の部屋で寝ると次の朝に起きた時には開催場所近くのホテルに召喚されていること

・そして対戦相手は当日に発表され今は未定だが、次点での出場の場合には第1シード者との対戦が有力だということ

「・・という事は、俺の第1回戦の相手は昨年の優勝者か、こりゃ勝ち目がないな。残念ながら賞金も無しで指輪も買えないか」と俺が落胆していると

「あぁ、残念ながらそうなるかな。まぁ、対戦相手は一応俺の経験から言うとなので、もしかすると違うかもしれないぞ。今日から一週間みっちり練習だ」とアラタは気合を俺に入れた。






 


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