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これで俺の心配事が少し減ったけど、結局は彼女は危険な仕事をしているので
「こっちでどんな捜査をするのかな、もし良ければ俺にも協力できないかな」と尋ねると
「ありがとう、平ちゃん。でも、危ないから直接の捜査は無理ね。
これからだと、旧王国が倒れる時にこっちの世界に逃げてきた王族の捜査かしら。
それで、早速だけど平ちゃんに訊きたいんだけど、この辺りに佐倉って家があった筈だけど、今はどうなっているか知っている?」
突然彼女の口から佐倉の名前が出てきたので俺は驚きを隠せずに
「君がどうして佐倉家を知っているんだ!」と詰問してしまった。
「それがね、佐倉家は旧国王の直系の王族なのよ。だから旧王国を復興したい悪い組織が佐倉家の誰かを担ぎだす可能性があるわね。
そうね、王国が倒れる今から20年前ぐらいにこっちの世界に逃げてきて、共和国が成立して2年前ぐらいに家族全員が元の世界に戻ったんだけどね、まだこっちの世界に生き残りや関係者がいないかと捜査中なのよ」と説明してくれた。
「佐倉家とは知っているどころか、母の話によると家族ぐるみの付き合いがあったらしいが、今は誰も居ない筈だよ」と教えると
「家族ぐるみって、どうして平助の家と・・親戚かなにかなの?」
「親戚じゃないけど、単なる近所付き合いさ」と、ごまかしたが
「そうそう、報告書によると娘さんが1人いたみたいだけど、こっちの世界で既に事故で亡くなっているしね。もう誰もいないのかな」と、彼女がとんでもない事を言い出すので
「ヒカリ、娘さんが事故で亡くなったって、その報告書は間違っていないか。
娘って同級生の望ちゃんだろう、ちゃんと生きているよ、ピンピンしているって」
「同級生の望ちゃんって、誰その娘、平ちゃんの元カノだったりして。後で詳しく私に教えなさい。
でも残念でした。名前が全然違うし、年齢がそもそも違うわよ」
その言葉を聞いて俺は少しホッとしてのでその亡くなった娘の事を深く訊きたかった。そして、俺の知っているサクラが誰なのか本当の事が知りたくなったが、今はその事は彼女には話せなかった。
「じゃ、あとは長期派遣のための準備か、今回は前回と違ってこれが難しいのよ」と彼女は頭を抱えていたので
「そんなに悩むなよ。長旅の疲れもあるから、さっさとお風呂に入って、後はまた2人でゆっくり考えよう。それじゃ、俺は公園で練習でもしてくるよ、じゃ最後に少しだけ」とヒカリをまた軽く抱きしめると
「平ちゃん、ちょっと、何か変」と、さっきから抱きしめると少し痛がっていたので
「何が変なんだ」と不思議に思っていると
「分ったわ。いいから、服を脱いで、さぁ早く」と俺の服を脱がせて、俺の上半身を見ると
「あら、そう言う事ね、平ちゃん少しマッチョになっている。やっと勇者様ぽくなってきたわ。
それとこのアザと傷、大丈夫」と俺の以前より厚くなった胸を触って喜んでいたが
しまった、アザと傷の薬を毎晩南に塗ってもらっていたんだ。今夜からはもう彼女の部屋には行けないぞ、公園に行く前にでも南に薬を借りてこよう。




