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奥手な勇者の恋の相手はモンスター  作者: ゴーヤウリウリ
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2-2-3

2―2-3

 仕事から帰ってきた母と3人で夕飯を食べていると、望が今日のプールが楽しかった事を話し出し母も自分が進めたホテルのプールなので興味心身で聞いていたが、話の途中で「今度は、ぜひ母さんも行きたいわ」と言い出した。

 やっぱりあの招待券は自分で行ってみようと思っていたのかと、

「年を考えろ、水着だぞ」と冷たく突き放したが、

母が余りにも残念そうにしていたので「ホテルのご飯は美味しいし、それにスイーツも美味しいぞ」と教えてあげると

「それもいいわね、そうしましょう。望ちゃん、今度家に来た時はホテルでお昼ね」となにやら行く気満々のようだった。


 それを聞いていた望がさも自分で買ってきたかのように

「もちろんです、おば様。そうそうお土産、はい、そのホテルのスイーツです」とアラタから貰った土産を母に差し出すと母は万遍の笑みを浮かべて

「よく気が利くのね。平助にはもったいない。じゃ、後でみんなで食べましょうね」とご機嫌になったが、箱を開けると一つしか入っていなかったので、

「じゃ、後で母さんが食べます」と冷静に考えて冷蔵庫にしまった。


 それからアラタが南のことを気に入っているとの話が出ると母は

「アラタさんって、頭が良くて、校内一もてる男の子でしょ、それに実家はお金持ちだし、それに比べてうちの子は、南ちゃん玉の輿ね」と羨ましそうにしていたが

「でも、アラタの性格がねちょっと」と俺が言うと

「性格が良くても、毎日のご飯は食べられないのよ、そうよね望ちゃん」と現実的なことを彼女に振ると困った顔をしていたが、

「そうですね、やはり男性はしっかり働いてもらはないと、後々困りますよね」と母に合わせたので

「ほら平助、望ちゃんもそう思っているのよ、あんたもしっかりしなさい」となぜか俺に振ってきた。

 母は家庭的な彼女が大変気に入ったようだが、この楽しい母の夢は残念ながらあと3日で覚める事は絶対に話せなかった。


「そうそう、望ちゃん、今夜も空いている?」と訊くと母がまた横から

「平助、お昼もデートしてきたばっかりなのに、夜もデートのお誘い、ちょっと積極的過ぎない、過ぎたるは何とかよ」とまた勘違いをしてきたが、まともに答えると切がないので、

「夜のデートの行き先はお隣の南の部屋だけどね、南が貰ったスイーツでも食べに行きますか」と答えると

「じゃ、行きます、行きます」と彼女は喜んでいた。



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