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奥手な勇者の恋の相手はモンスター  作者: ゴーヤウリウリ
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2-1-2

2-1-2

 そして、自転車の2人乗りで急いで家に帰る途中に

「アラタ様がおっしゃっていた、スケベで女に3万ポイントも貢いだ、この変態ロリコンの多額債務者。母さんは泣いているぞ、大会で勝って今までの借金を全部支払えは本当ですか」と彼女が訊くので、少し違ったけど、

「全部本当です、勇者は嘘をつきません。私は騙された被害者です。

本当にかわいそうな被害者なのですよ」とみすぼらし声で答えると

「本当なんですね、確りして下さいよ、勇者様」と腰に回した手を思い切り絞り上げてきたので俺は息がきつくなり

「冗談、冗談、勇者も冗談は言いますよ」と言うと少し緩めたが、3万ポイントの借金の詳しい事情を話すと

「男はみんなスケベですね。やっぱり、1人にしておくと駄目ですね」と彼女が呟くと、お互い笑ってそのまま2人乗りで家に向った。

 よく考えると俺は、こんな美人との自転車の2人乗りがこの夏だけでヒカリと合わせると2人目になるなんてと思ったが、この女性とは息が会うので運転しやすく、この人との2人乗りは初めてのような気がしなかった。


 自転車を飛ばして彼女と2人で家に帰ると、食卓では母がなぜか3人分のお昼の用意をして待っていた。

「あら、望ちゃん、良かったわ平助と一緒に帰って来てくれて。

平助も驚いたでしょ、従妹の望ちゃんが急に来たもんだから」

俺は、従妹の望ちゃんと聞いて最初は何のことだか分らなかったが、

そうだ、またそうきたかと納得し、母の話に合わせて

「あぁ、驚いたよ、急に声をかけてくるから、久しぶりだったので誰だか分からなかったよ、こんなに美人になっているとは思わなかったし」

「もう、冗談ばっかり」と彼女は少し照れくさそうにして俺の肩を軽く叩くと、母がお昼の配膳をしながら

「そうね、もう何年ぶりかしらね。昨日遅くに急に田舎から電話があってね、望ちゃんが夏休みが終わるから東京に遊びに行きたいと、それでどうかって。

それで平助はいつも早く寝ていて夜は話せなかったし、

今日も朝早くに出て行ったでしょ、2階に空いている部屋があるからいつでもいいよって朝のうちに連絡したら、もう気付いたら大きなカバンを持って玄関の前にいるでしょ、母さん驚いたわ、荷物を置いたら、じゃ平助を探してきますって直ぐに出て行ってね、それっきり帰ってこないから心配していたのよ」と事の一部始終を話してくれた。


「でぇ、望ちゃん、こちらでのご予定は」

「5日間ほどお邪魔して、東京見物と大学の下見でもします」と答えたので、

俺は、はっはーん、ヒカリと同じパターンねと理解して、ちょっと困らせてやれと

「じゃ、早起きは得意」と訊くと、彼女は何故そんなことを訊くのかと顔をポカンとしていたが「もちろん、得意ですよ」と愛想よく答えた。

「さぁさぁ、早くお昼を食べないと冷めるわよ」と母の一声で3人仲良くお昼を食べ始めたが、色々母が望のことを訊いてくるし、彼女も明るく楽しそうに色々話すので、従妹の光ちゃんが帰ってから母との2人での食事は寂しいかったけど、彼女が来てくれたおかげでまた明るくなるなと嬉しくなっていたが、初めてにしてはヒカリとの3人よりも何故か彼女との3人の食事の方がしっくりいっていた。



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