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いつものように仕事から帰ってきた母と2人で夕飯を食べた後、いつもの公園までジョギングしてを向かい、そこでの夜の練習を始める。
夜こうやって1人で公園で練習するのはヒカリが帰って直ぐは寂しかったけど、既に2週間も経つと大分慣れてきたのか、回りには誰も居ないのに寂しくはなかった。
今夜も軽い体操の後に、今日の分の聖剣はまだ使っていないので聖剣と盾を手にして呼び出し大きくすると、まずは基本の第一の型、上限の構えから次々と復習し型が終わると、今度は相手の攻撃を想定してのシャドースタイルでの動きに入ると直ぐに30分は終了し聖剣と盾は元の小さな剣と盾に戻る。
その後はトンファーをまた基本から復習すると、これも同じように相手の攻撃を想定してのシャドースタイルでの動きに入るとこれも直ぐに30分は過ぎて休憩を取り更にもう30分、合わせて1時間半ほどの練習をみっちりとしているので、そうとう汗は掻いているし疲れも有る。でも、残念なことに相手が居ないのでどれほど上達しているかは俺には分らなかった。
今日の練習はこれまでと、家に帰ろうとしたが先まで回りに誰もいなかった筈だが、見覚えのない男が2人手に竹刀を持って何も言わずに俺を襲ってきた。
「おいおい、人違いしているんじゃないか、それとも金が目的か、悪いが俺は一文無しだぞ」と言ったが、相手の男達は無言でお構いなしに竹刀を振り下ろしてくる。結構振りが速いので体だけの動きでは避け切れなかった。。
「仕方がないな、お前たちがその気なら」と俺も手にしたトンファーで応戦したが、さすがに2人対1人で相手も経験者らしく竹刀の使い方が上手い。
夜の練習前なら丁度良かったのにと思ってみたものの、既に練習の後などで疲れがあり、俺の動きが悪い。相手の攻撃をどうにかトンファーで防いでいるが、俺の攻撃はスピードがなく相手に防がれてしまっている。
そうこうしているうちに「しまった」相手の籠手が俺の右手に決まり手が少し痺れ出したが、丁度運よくジョギングで通りかかった人が騒ぎ立てたので男達は何処かに逃げて行ったが、こんなことは初めてだった。
「くっそお、一発も決まらなった。さすがに籠手は痛いな」と、それから家までジョギングして帰り、直ぐに右手を冷やすと、既に10時近くになっていた。
「とんだ練習だったな、でも何が目的だろうか」俺には心当たりがなかった。
後はお風呂に入って自分の部屋で精神の集中を図るために座禅を組んでいるうちに1日の疲れで知らぬ間に寝るだけだが、今日は午後の練習時間が短く頭部への衝撃が少なかったせいなのか不思議と精神の集中が上手くいって、小さな剣のままでも聖剣に話しかけられたような気がしたが、途中から公園での暴漢騒ぎやヒカリに騙された3万ポイントのことが頭に浮かぶとムカムカし始めたために、結局は上手くはいかなかった。
知らぬ間に床の上でいつものように寝てしまったようだが、ヒカリの虜になっている俺は朝目覚めたらきっと彼女への悪い感情も消えてしまい、また彼女は俺のかわいいお姫様に戻るのだろうか、それとも・・。そして、こんなイライラした毎日が彼女が戻ってくるまでずーっと続くのだろうか。




