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奥手な勇者の恋の相手はモンスター  作者: ゴーヤウリウリ
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4-7-1

4-7-1 1月14日 昼食会にて

バンパイア国と共和国との交流会は俺達だけの3試合と異種格闘技のエキジビションしかなく開催が9時からで表彰式が終わったのが11時だった。

年によっては5試合の時もあったらしいが今は3試合だとか。

それに聞いた話だが他の国でもルールは違うかもしれないが交流会と同じような事をやっており、もしかするとどこかの国が俺達に試合を申し込んでくるかもしれないが、今年は受験勉強が忙しいので勘弁して欲しいものだ。


交流会も無事に終わりお昼からは両国の選手やスタッフを含めた関係者全員での昼食会が開かれた。

伝説の勇者は長旅と俺との試合で疲れていて欠席をしていたので話ができずに残念だったが、疲れと言うよりは年のせいだろうと皆笑っていた。


そして昴さんとは何時ものように話しをした。

「君達2人には騙されたよ、以前会った時は交流会には出場しないと言っていたよな、まさかバンアイア国から出るとは・・、本当に君等を見た時は驚いたと言うか信じられなかったよ」

「驚かせてすみません、我々も全然出場するつもりは無かったんですが、一週間ほど前に監督に君達が出場してくれないとこの国が不参加になってしまうと泣き付れまして、監督とは以前から親交が有ったのでそれでどうしても断れなくて」とアラタが上手く説明した。


「一週間前って、そんな急に頼まれたのか、それは準備とか大変だったろう」

「本当に大変でした。でも首都で病気が流行っていて予定していた出場選手が出られなくなったとか、俺達もちょうど試験が近かったので断ろうとはしたんですが監督が大変お困りのようでしたので・・」

「首都で病気が流行って・・、そんな話しは俺は初めて聞いたけど、外国からの情報は入り辛いのかな」

「そうでしょ、俺も偶々召喚されて南部に居ましたけどニュースなどで首都での病気の話しは出ていなかったし、南部は皆元気でしたよ、たぶん一時的な局地的なものかもしれませんね」

「えっ、平助君は南部に来ていたのか、どうしてまた召喚されたんだ、特別な依頼でも有ったのかな?」

「依頼と言うより正式に結婚する為に彼女の親に許しを貰いに来ていたんですよ、俺にはそちらの方が交流会より緊張して大変でしたよ」

「結婚、親の許しって、君はまだ高校生なのにもう結婚とは、驚きだな」

「本人の俺が一番驚いていますよ。この年で結婚するとは、ほんの半年前には思いもしなかった事ですから」


「それにアラタ君には貴族の称号が、平助君にはまさか王族の一員になっているとは、これまたびっくりさ。どうしたらそんな高貴な身分になれるんだ、自慢じゃないが俺は君達より年上だが未だヒラの公務員で安月給だ」

「私も驚いていますよ。確かに以前国王から称号を頂いたのですがすっかり忘れていまして、それに平助は婚約者が王族のお姫様なので結婚が許されて王族の一員になっているみたいですよ」

「噂の婚約者が王族のお姫様とは、平助君も凄いね。それで親への挨拶が大変なのか、俺は普通の女性と結婚しよう」

「普通の方が良いですよ、王族の作法とか仕来りとか、それに親は政府の高官でしょ、会うだけでも一苦労ですよ」


「でぇ、その婚約者は何処に居るんだい、この会場にも来ているんだろう、とても可愛いって噂だけど俺も一度会ってみたかったんだ」

「確かそこら辺をウロチョロしていたんですがね。もういい年なのに食い意地が張っているので、こういう席だと目を離すと直ぐに居なくなるんですよ」

「いい年って、君と同じぐらいなんだろう?」

「一応同じ歳ですけど、本当に同じなのか人種が違うので良く分かりません」

「そうかパンパイア族は変身する人も稀に居るとは聞くけど・・、本当は凄く年上で子供持ちだったりしてな、もしそうなら大変だ、高校生で君もパパだ」

「冗談は止めて下さい。彼女は変身はしない筈だし普通の人間と変わりませんよ、今は半獣になれない人も多いみたいですよ」

「そうなのか、それなら安心だな」


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