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奥手な勇者の恋の相手はモンスター  作者: ゴーヤウリウリ
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4-3-4

4-3-4

「装備は大体決まったので後は戦い方ね」と策士のヒカリが考え始めた。

「勇者は体格で俺達に勝るので接近戦は不利だな、なるべく離れて一撃で倒すのがいいけど、相手が交流会に出場するだけの勇者じゃそれも難しそうだな」

「困ったわ、やはり聖剣がないとその一撃が弱いわね」

「ヒカリは、この前使ったが狼牙とかあるからいいけど、俺は聖剣がないと今は疾風ぐらいしか出せないぞ。それに疾風はお前に半分にされるぐらいだ、たいした一撃にはならない」

「おいおい平助、お前は聖剣がなくても技が出せるのか?」

「出せるぞ、疾風ぐらいならな。そうすると、アラタだけが技が出せないのか」

「おいおい俺を甘く見るなよ。俺にも聖剣を使わずに出せる技ぐらいあるよ」

「本当か、凄いないつの間にそんな技を修得したんだ?」

「いつの間にじゃない、前からあるけど、お前に見せる機会がなかっただけさ」

「じゃ、必殺技が無いのは俺だけか」


「安心して、平助はトンファーを使いこなせば必然と技は出せるわよ」

「それはどうしてだ、トンファーに魔導の力は使えないんじゃないのか?」

「魔導の力じゃないけど、トンファーにも呪文が彫ってあったでしょ。それに指輪の世界で貴方を見ていて分ったけど、練習をすれば貴方にもバンパイア族の技はできるのよ」

「バンパイア族でもない俺にできるって本当か?」

「貴方には王族の指輪もあるし魔導師達からの講習も充分に受けたでしょ。それに私の婿様ですもの、だから、バンパイア族の技ができる筈、それも超凄いのがね」

「超凄い必殺技かぁ、それなら指輪の世界で挑戦してみるよ」


「さっきから、お前が言う指輪の世界って何だ?」

「あぁ、それね、俺のヒカリからの避難所さぁ」

「避難って、あんたは何から逃れるのよ、私は地震や台風じゃないわ」

「おっ妖精から雷様になったぞ」と茶化すと

「家に戻ったらお仕置きですからね」と本当に雷が落とされた。

どうにか話がまとまるとお昼まで練習をしたが、当然道場では技の練習はできなかった。それからお昼休憩を取った。

 

お昼を食べながら今度は対戦相手や練習について話し合った。

「俺と平助、それに昴さんが出場を辞退したので共和国の出場選手は武道大会の優勝者を含めた上位3人になりそうだな」

「ヒカリの話しによるとテロ事件の捜査が一応片付いたので、もしかすると昴さんが出てくるかもしれないな」

「それは拙いな、いくら俺とお前が覆面をしていても戦い方で直ぐにばれるぞ」

「正体がばればれなら、その時は覆面なしで試合に出るしかないな」

「それも聖剣を持って戦うしかないな。それにもし昴さんが出場するなら、ぜひ前回の武道大会でのお返しをしたいのものだ。秒殺で負けたままでは気分がよくない」

「借りを返したいのは分るが、今回はチーム選だから、個人の勝敗よりもチームの勝利だ」

「平助にそんな事を言われるとは思わなかったぞ」


「アラタ、お前が知っている者で他に武道大会に出場していなくて強い勇者はいなのか?」

「殿堂入りした勇者なら武道大会に出られないので何人かいるが、その方達は年齢が高いので既に社会的地位が上になっている、ケガをするかもしれない交流会に出るとは考えられないな」

「それならいいんだが。それでヒカリ、対戦相手はいつ分るんだ?」

「残念ながら、出場選手は前日、自分の対戦相手は当日しか分らないわ」

「そっか、もう少し早く分ると対策のしようもあるんだがな」

「そうだけど、でも、それだかこちらも助かったのよ。試合の直前に出場選手全員が入れ替われる事ができたからね」

「それもそうだな、でもそう考えると、相手も総入れ替えがあるかもな」



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