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奥手な勇者の恋の相手はモンスター  作者: ゴーヤウリウリ
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3-7-6

3-7-6 

 お昼を食べ終わると、どう考えてみても練習以外に他に何もする事がないのでついついアラタの剣道場に向かってしまた。

 2人は朝の練習を終えて食堂でお昼を食べている時間なので剣道場には誰もいなかったが、運よく扉の鍵は開いていたので、俺はトレーナーの姿で柔軟体操や右手だけで竹刀を振っていた。

「あら、平助、今日はお休みじゃないの」とアラタのお世話が終わったのか、楓がおにぎりを持って戻ってくると

「バカだろう、家じゃ何もする事がないから来てしまったよ」

「誰かさんと同じね。でも、それでないと強くならないわよ」と笑っていた。

「お昼はここでいつもおにぎりなんだな。栄養を取らないと駄目だぞ」

「それは分っているけどお料理は苦手なのよ。だから土日はこればかり」と、おにぎりを食べ始めた。


「料理が下手なら毎日の食事はどうしているんだ」と尋ねると

「朝はサンドイッチで、お昼は学食で、夜はコックさんが作ってくれるの」

「コックが作ってくれるのか、美味い物が出てきていいな」と羨ましがったが

「そりゃ美味しいけど、アラタさんが健康のためだって、いつも野菜が大盛りでお肉と言っても鶏肉のササミなのよ、何か味気なくて。それに運動の後でしょカロリーが足りないのよ」と少し恥ずかしそうに答えた。

「そうだろうな、毎日凄い運動量だからな。それにやつは小食だからな。

今度お小遣いを貰ったら何か食べに行くか、でも高いものは駄目だぞ」と誘うと

「行く行く、絶対に行く」と喜んでいた。

ヒカリが楓をよろしくと言っていたので、一緒に飯ぐらい食ってもいいだろうと約束をして、後でアラタに許可でも貰おうと思った。


 そのまま俺は一人で練習を続けていると、楓はお腹が満たされたので剣道場の隅でいつものようにお昼寝を始めた。

元々可愛いしし、寝顔もやっぱり可愛いなと少し横目で見ていたが、ヒカリと楓はどういう関係だろうか、ヒカリは楓がバンパイアではないし、アタラに頼んで彼女を弟子にしてあげたと言っていた。

楓はヒカリを王族と知っていたし、今度飯の時でも詳しく訊くかと練習を続けていたが、そうだ南とアラタを加えて4人で行けばいいんだと閃いた。

後はお金か、お小遣を貰ったらとは言ったが俺のは少ないし、賞金まだ1万ポイントは残っているけど、こっちの世界ではどうにかして使えないのかな、そうだ後でアラタに相談しようと考えた。


 


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