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奥手な勇者の恋の相手はモンスター  作者: ゴーヤウリウリ
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3-6-6

3-6-6

 ここに来て試合の疲れが出たのか、俺が少しよろめき顔から明るさがなくなると

「ごめんなさい。久しぶり会えたのが嬉しくて。少し疲れた顔をしているけど大丈夫、まだ試合の影響かな」と心配そうに彼女が俺の顔を下からのぞき見るので

「今朝に召還されて、その後2試合フルに戦ってボッコボコにやられたからね。たから何処かで座って話さないか」

「そうね。ごめん。あんまり嬉しいので平助が試合した後ってすっかり忘れていたわ」と、本屋のイートインスペースにある椅子に座り、飲み物を注文してまた話し出した。


「じゃ、この昔話は血の花婿と関係があるのかな。そうすると王子様と勇者じゃ話が合わないよ」と注文したアイスコーヒーを飲みながら俺は疑問を言ってみた。

「それは、私にもよく分からないけど、数百年も語り継がれれば内容が変わる筈だし、それに語り継がれた国が違うとなれば、その国の都合で話の内容はなお更変わるわよ。それとこれに良く似た昔話は探せばまだまだ出てきそうなので、残念ながらこれで決まりじゃないかも」と血の花婿との関係は分らなかったが、彼女はこの昔話だと確信していたようだ。


 それから、試合後に彼女の友人と食事した事や色んな話をしたが夕方近くになり、彼女にはどうしても外せない用事があったらしく残念ながらここで別れた。

 俺は賞金を貰いお金に余裕ができたのでアラタや楓のお土産を探そうかと街を見ながらブラブラとホテルへと帰ったが、最初俺は本当はこちらの世界には来たくなかったけど、久しぶりにサクラも会えて色々話せて嬉しかったので、こちらの世界に来て良かったかなと思った。


 お土産を買ってホテルに無事に着き「トロフィーやお土産も送喚してくれるのだろうか」とカバンには入らない荷物をどうしようかと元の世界に帰る準備をしていると時間的には夕飯の時間になったけど、ヒカリからの連絡がまだ何も無かった。

 急な仕事でも入ったかなと少し心配だったので電話をしてみても、彼女は出られないみたいだったので「メールでもいいから連絡を下さい」と伝言しておくと

「ごめんなさい。事件が発生したので今日は無理」とメールが来たので

「今夜俺は帰るけど君も早く帰って来てね」と残念だったが返信しておいた。


 特に異世界でする事はなかったので「後は夕飯を食べて寝るだけだな、サクラは用事があるって言っていたし、街は歩いて見て回ったし、もうする事がなくなったな。とりあえずはお腹も空いたので夕飯だな。そうだ、出場者の食事は大会持ちだったな」と夕飯はホテルで済ますことにして、朝ごはんを食べたレストランへ行きメニューを見ると俺の好きそうな結構美味そうな料理が並んでいた。


 俺は美味そうな料理を注文してそれらを食べながらテレビを観ていると色んな事件や事故が報道されていた。午後に首都ではテロ事件が発生して多くの死傷者が出たらしく、大きく報道されていたので「ヒカリはこれで忙しくなったのか、これで彼女はまた休日出勤か・・。こっちの治安も大丈夫かな・・」と考えていると、不意にサクラの事が気になりに「大丈夫だったのか?」とメールをしたが、直ぐに「問題なかった。今は家に帰っています」と返事が来たので安心した。

「こっちの世界も俺らの世界の事件や事故とは変わらないな」とテレビを観ているとスポーツコーナーで今日の大会の試合が短めに流れていたが、やはり優勝者の映像が多く出て俺の映像はほとんど無かったが「まぁ、残念ながらこんなもんだろう」と思った。

それから、部屋に戻っても一人で何もすることが無いので、まだ人がいる食堂が賑やかでましかとぼーっとテレビを観ながら時間をつぶしていたが、余りにも放送している内容が俺には分からなかったので部屋に戻った。



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