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奥手な勇者の恋の相手はモンスター  作者: ゴーヤウリウリ
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3-6-4

新作を始めました。少しギャグを入れようと頑張ってます。

少し短めに更新したいと思ったいます。

よろしくお願いします。


俺が住んでいるマンションには勇者や姫様や魔獣が住んでいますが何か質問ありますか?

https://ncode.syosetu.com/n6051em/

3-6-4

「おめでとう。武道大会で準優勝だなんて凄いわ」と喜んで俺に抱き付いてきた。首から提げた左腕が彼女の胸に触って俺も嬉しかったので「やっぱり俺が彼氏かな」と思ったが、もし間違っていたら大変、少し確かめてみようかと汚い事を考えてしまった。

「ありがとう、サクラ。どうして応援に来てくれなかったの」と尋ねると

「目の前で見るのが怖かったし、今度会うのは1年後って約束していたし」と答えた。

「じゃ、部屋で彼氏と見ていたの」と思い切ってギリギリの所を突いてみた。


「何言っているのよ・・」と少し間をおいて

「あっ、今朝は彼女が応援に来ていたのね。そのせいだわ。また大事な事を忘れたんでしょ」と直ぐに俺の見え見えの考えがバレてしまい

「もう、彼氏は貴方よ。それで私と婚約もしたでしょ」

「おいおい、君と婚約って・・」

「早く呪縛をとかないとまた元に戻るのね」と深刻そうに溜息を付いた。


「ごめん、本当はレイさんが君に彼氏ができたって言うし。友達もそんな事を言っていたので、俺って君の何かなって考えていたんだ。それじゃやっぱり二股の彼氏って俺の事だったんだ」と正直に話すと

「バカねぇ、自分から二股とか言って。自信を持って自分を信じなさい」と呆れて笑っていたが

「やっぱり、1人にしておくと無理だったのね」と呟いた。


 少し気落ちしていたサクラに南からの手紙を渡すと、彼女は直ぐに読んでしまいポケットに入れたので、

「南のお土産を探したいけど、この近くに本屋があるって聞いたんだが教えてくれないか」と頼んで、話をしながら歩き出すと彼女が嬉しそうに俺の右手を握って寄り添ってきた。

「その左腕は大丈夫なの」

「骨には異常ないみたいだ。直ぐによくなるって医者が言っていたよ」

「それは良かったわ。テレビで見ていたけど、でもよく勝てたはね。相手は4連覇中の人だったのに。あれから相当強くなったって事かな。それと南さんのお陰ね」とニコニコと楽しそうにまた話し出した。


「あれからアラタと毎日練習でかなり鍛えたし、戦闘スタイルも変えたし色々大変だったけど、それも今思えば楽しい思い出さ。それに南のお陰って・・まさかお守り」

「はい、正解です。南さんのお守りは結界を張るみたいですね。その効果で相手の魔導が効かなくなったり弱くなったりするみたいよ。知らなかったの」

「そんな話を南はしていたような記憶がるけど、ほら俺は寝ると記憶が直ぐ無くなるから・・。それで、相手の剣を上手く交わせたし、攻撃の衝撃も弱かったのか」と、やっと納得した。

 偶然が3度起きれば奇跡が起きるとヒカリが言っていたが、よく考えると奴との試合で奇跡が起きた。南のお守りで奴の魔導の効力が効かず、ヒカリの薬で俺の勇者としての記憶が蘇り、そしてヒカリの声援で奴が攻撃を躊躇した。この三つの偶然で俺は勝てたのかと思った。


 本当は話したくなかったが

「それと、正直に話すと本当はあれから俺はそんなに強くなっていないんだ」

「強くなっていないって、テレビで見ると凄い技を次々に出していたじゃないの。魔導が上手く使えるようになったのかなと思ったけど・・違うの」お不思議そうにしていたが

「じゃ、どうして勝てたのよ。もしかして変な薬でも使ったの」と言うので、さすが調査員は色んな事を知っているなと驚いた。

 確かにレイさんから薬の服用のOKは貰ったけど、彼女は調査員だしドーピングと間違えられると後々説明が面倒だし、それにヒカリが関係しているのでこの事は黙っておこうとその理由から話題を変えた。



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