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命中
命中
そのとき、一度だけ、教わっただけのミオが、この場で
ピストルを、使えるのが不思議だった。
今まで、本物のピストルなど見たこともないミオが。
しかし、ビシンもそうであった。
使ったこともない、見たこともなかった銃を、戦闘で、自由にこなしていた。
それを思うと、ミオも、前世では、かなりの能力を持っていたということなのだ。
そして、ミオのピストルから発射された4発の弾丸は、
確実に敵の体のミオが狙った場所へと、吸い込まれるように、
血飛沫をあげて、入り込んだ。