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君は獣  作者: 舟猫
2/2

ある日



土と葉を踏み 共に生きよう

風を肌に受け 共に歩こう

恐怖も憎悪も認め 美しき君を愛す


歌の終わりの余韻が染み渡る森。

風の中に溶け消えていく詩にまで、耳を立てて聞いていた周りの動物達が、夢うつつの気分で巣穴へ帰っていく。

残っていた最後の子リスが、掌から地面へと飛び降りて走り去る姿を見送ると、ボコついた感触の幹から彼女は立ち上った。


ドレスの裾を上げ、湿る土の上に一直線に歩き出す。

目の前の大木、この森1番の巨木の後ろに、ローブに隠れ、服に包まれた細く引き締まった肩が見えている。

彼が隠れているのは、歌う前からすでに気づいていた。

おもむろに早くなる足、つられて弾む息、


近くなる愛おしい人の背中







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