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君は獣
これはまだ、王様が国を治めていた時代。
王族と国民達の中に信頼と希望が満ち溢れるほどに、幸せに包まれた国で起こったある定められた運命の物語。
この国の王都では、ある噂が広まっていた。
噴水広場に子供の泣き声が届いた時、女神のように美しくたおやかな歌声が町に広がる。
それは恐怖も怒りも静め、安らかな眠りへと誘う。
歌を聞いたが最後、眠りについて誰も歌の主を見つけることは出来ない。
しかも、神出鬼没で、子供が泣けば聞こえるわけではない。
謎に包まれたその美しい歌を、町の住人は今か今かと待ち望んでいる。
読んでくださりありがとうございます。
これからも、間違いの無いよう気をつけます。
またお会い出来ると嬉しいです。
ありがとうございました。