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水底に沈む

初投稿です。

誤字脱字、見苦しい表現等をお許しください。

幼いころから本を読むのが好きだった。

本を読んでいる時は自分が物語の主人公になれた気がしたから。

気づけば本を読むことに夢中になっていった。他の事が手につかなくなるくらいに。」


この物語は、物語に魅せられた少年の結末を描く物語。


「...い。おい。来夢。」

名前を呼ばれた気がして、顔を上げる。

目の前に座っていたのは高校に入学してからできた友達の祐介だ。


「何?」

「何じゃねーよ。もう昼休み終わるぞ。」

「え?嘘。・・・あ、ほんとだ。」


どうやら本を読むことに集中しすぎて授業開始5分前のチャイムを聞き逃してしまったようだ。


「読むことに集中するのはいいけどよ。これで授業遅刻したら恨むからな。」

「分かってるって。いつもありがとね。」


軽口を言い合いながら図書室を出て教室に着く。


席に着くと同時に先生が入ってきたのでそのまま授業が始まった。

・・・本読みたいなあ。


上の空のまま今日の授業がすべて終了し、放課後のホームルームの時間になった途端担任の坂田先生が教室に入って来た。

「今日は特に配布物はないが、最近ここいらで危険運転をしている人間がいるらしい。気を付けて帰るように。」

きりーつ。きをつけー。れーい。


というやる気のない生徒の号令とともにホームルームが終了し、部活動に行く生徒や、まっすぐに家に帰る生徒。はたまた寄り道して遊びに行く生徒など様々だ。


それぞれの帰路につく生徒たちを横目に僕はまっすぐ図書室へ向かう。

気になる本を手に取り、椅子に座って本に目を向ける。

いつもなら気になる人々の喧騒も、どこかから聞こえる楽器の音も。

全てが水に流されていくように。徐々に。徐々に。世界から音が消失していく。


そして僕は、物語という深海の中にゆっくりと沈んでいった。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

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