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3.
ただいまー
母「おかえりー。学校どうだったって
え」
もちろん母にこの髪型を見せるのは初だ
そりゃあ驚く
母「あ、あ、んたんた… ちょっとどういうことよ!」
鈍い音が机、床、心臓に響く
俺は黙ったまま身動きも出来ずただ棒立ちしていた
尚也「ご、ごめんよ母さん。こういう髪型実はちょっと憧れてて」
母「お母さん悲しいわぁ。お父さんに似て。」
…
母は父の事を軽蔑していた。
父とは3年前に離婚して今まで喧嘩続きの毎日だ。
そこまで来ると逆に仲がいいんじゃないかと思うが本当に仲が悪いのだ
それを更に意識させるのが我が家だ。
床には食べ散らかしたゴミ、皿、使い捨ての紙コップ
壁には引っかき跡と汚物で着いたシミ。
そして母の顔には傷。
俺はというとツイストパーマの高校生活これから失敗するであろう社会のコマにも過ぎないかもしれない生物。
だが
帰り際に聞こえた言葉がどう捉えようと褒めにしか聞こえなかった。これは俺の高校生活の第1歩となるだろう。




