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13.

・ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

パタ

俺はノートを閉じた。

今日で高校入学から1095日。


高校デビューを失敗したあの日から、ちょうど3年が経過した。


先日、卒業式を迎えた。



「日野森尚也」

自分の名前が呼ばれた瞬間、反射的に声がでた。

はい

体育館に響いた声は少し遅れて自分の耳に届く。

声の大きさを感じる。

中学の時からは比べられないほどに。

パチパチパチと拍手が起こる。

校長先生と目が合い、少し緊張したがしっかりとお辞儀する。

卒業証書を受け取り、足音を立てずに席に戻る。

返事をする時にふざける人達がいたが、それも青春でいいなと思う。

何より俺は成長した。中学の時の卒業式は返事もまともにせず、早く終わればいいと思った。

でも、入学や卒業。ましてや高校デビューなんて、中学の時考えもしなかった。

卒業式で笑えてよかった。


「最後のホームルームを始めます。」

最後のホームルームという響きは新鮮だったが、迎えることが出来て嬉しい。

俺たちの学校では1人ずつクラスに向けての文を言う。


「じゃあ日野森」

立ち上がり咳払いをする。


えー

「俺は日野森尚也です。多分みんな知ってると思うけど1年の時、俺はいわゆる高校デビューに失敗しました。パーマなんかかけて馬鹿らしいですよね。ジャブ森とかいうあだ名をつけられたのも懐かしいです。でもあれも失敗じゃなくて成功だと思います。えー何が言いたいかと言うと、俺は失敗なんてないんじゃないかなって思います。失敗は成功のもと。と言いますがほんとにあの通りだと思います。俺は来週、人生をかける人生に響く大きな事があります。勝っても負けても俺は成功に繋げていきたいと思います。いや、負けてもはおかしいです。」


「勝ちます。勝ってみんなの前に顔を出したいです。終わります。」


拍手が起こった。

これが誰かの心に響いたとは思わないが、いつか自分も参考にすることがあればいいと思った。


これが卒業式の記憶。

人生をかけた大きな事は今日の試合。

これに勝ったら俺は、俺の名前は世界に響く。


「赤コーナー!千葉県出身!20戦12勝8敗!」

日野森いーー尚也ぁー!!!!!

歓声が起こる。


木宮「早く行け」

「ごめんって、もう行く」

木宮「安心しろ。お前は勝てる」

「当たり前だろ」

「勝つさ」


これは、俺がイキリジャブで世界一になるまでの物語。



試合開始のゴングがなった。



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