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継子

お内裏様とお雛様 二人並んで すまし顔

お嫁にいらした ねえさまに

よく似た官女の 白い顔

 

あーくらくらする。


「おー椿、椿お主の嫁ぎ先が決まったぞ。」

「?何をおもう様?椿は裳着(もぎ)が終わったばかりですぞ?」

「逸見様の仰せじゃ。安子さまに継子を付けたいと。」

「今なんと仰った?継子?安子様の?」

「おーそうじゃ。安子様は身体弱く継子をお探しじゃ。」

「お相手は?越前の朝倉じゃな。まず、逸見様のお誘いは断れまい。」

「安子様の継子?うーん博打ですぞ。」

「わしは娘なら幾らでも居る。手札には困らん。」


あーくらくらする。


「椿。お役目は分かりますか?」


あーくらくらする。


「はい、姫様に変わり赤子をもうける所存。お家の為励みまする。」


あーくらくらが止まらない。


「うむ、椿の子が朝倉を継げば万々歳。我が家も引き取ってもらえると言うもの。」


継子

花嫁の女中として家に入り代わりに子を産み家と家を繋ぐ子を代わりになす存在。


あー あー

私にも小さな夢がありました。普通に旦那様を支えたかった。

あーお勤めとしてだから子供が出来ても隠して使える。なんてなんて。


「椿。謹んで御勤め拝領いたします。」


時は移る

「なあ、殿?」

「なんじゃ、堀江?」

この主従の関係性を示すゆったりした会話。


「殿は父上を早くに無くして教景殿に育てられたんじゃったな。」

「おーそうじゃ。爺には本当世話になった。」


「殿。」

「なんじゃ?」


「殿は同時に先の奥方も亡くされたとか?」


「よく知っておるな。その通りじゃ。」




「殿、氏景殿の母は咲良かのう?」


「それなら良かったが亡くなった姫じゃ。」


「ほうか」


「堀江。」


「なんじゃ。」


「椿を。咲良を頼む。幸せにしてやってくれ。」


「殿も不器用じゃの。そのまま側女にすれば良いものを」


「すまん。堀江。」


御所清涼殿を絢どるは白梅、紅梅。


花見とは梅の事。

室町以降刹那に咲く桜が植えられる。

人は咲良は幸せになれただろうか?

若狭武田氏は武田氏の分家で若狭と安芸が有名ですね。安芸武田氏は今川が九州探題になった時に普通に参戦してたのですが毛利に滅ぼされてます。安芸武田氏の子孫意外と有名で恵瓊です。逸見氏は甲斐国逸見庄由来で一時甲斐武田惣領になってるんでまあプライド高く若狭武田氏から何度も独立しようとするんですが不思議と朝倉が武田に協力して阻まれ独立したのは朝倉滅亡後です。まあ、朝倉は格上からの婚儀を拒めなかったのでしょう。

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