戻って 咲良の事4
最初咲良が嫁ぐと聞いた時は正直人助けじゃった。
結婚して5年子供出来ずと聞いていたから。ただ、勝手に人妻補正でちょっと妖艶な感じを思って、ぐふふと。
会ってみると。
えっ、中学生?嫌、身体はでかい方か?結婚して5年て?
「宜しくお願い致します。」
「あーえっと、名前は?」
「ずっと、呼ばれず忘れてしまいました。」「大女でも宜しいですが。」
「酷いな。そうか162㌢超えてたら醜女だったな。」
だが、現実社会で妹が165だったから俺的には低い。俺178だし。
「醜女は言われ慣れておりますゆえ。名前はご自由にお願い致します。」
景用
「そうか。では、咲良と呼ぼう。咲き誇れ咲良。」
咲良
「ふふ、短命の花の名前を頂くとは。墓場で咲くと致しましょう。」
景用
「いや、今までの価値観を変えて見せよう。わしを信じてついてきてほしい。」
咲良
「名前で呼んで頂くだけでも宜しゅうございますが。」
「そうですね。いってらっしゃい。お帰りなさい。を言わせて下さい。」
景用
「そんな事当たり前では?」
咲良
「当たり前ですか?では、当たり前を下さい。」
タタタッと近づき手を取られた。武士としては不用心か?まあ、どうせ近眼で良く見えぬ。
咲良
「出来るだけ側にいて下さい。私を見て下さい。私の声を聞いて下さい。」
景用
「いや、そうなると思うが。苦労を掛ける。」
咲良
「私だけを見てくれなきゃ嫌。」
なんだ。そんな事言われた事ないんだが。
なんだ。可愛い。
咲良
「いいですか。旦那様。約束。」
咲良の猫目が不思議な色を帯びた。
なんだ。怖いのか?
咲良
「今までの事は全部夢。旦那様に会う為私は産まれてきた。そうだよね。」
涙が出てきた。この娘は。この娘は。この娘が欲しい物は。
景用
「あー。僕に出会ってくれてありがとう。咲良。」
なんか。顔をぐじゅぐしゅにして抱きしめていた。
なんか。全てが自然で当たり前だった。
なんか学生の頃気になってた娘が自分から来てくれた様な不思議な。
「僕が幸せにするから。全てを背負うから。」
なんだろう。僕こんな事言えたんだな。
しかも、言ってる事ベタベタじゃないか。




