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咲良の事 3

奥様は明るい。

ここは堀江家。でっかい卓を皆な囲み食事中。

人数は30人程。内訳は景用の殿を入れて8家族。おとんやおかんも混ざって居る。

景用

「ほらたんと食っとるか。大きゅうなれんぞ。」


なんと殿は家族丸ごと雇って下さった。積極的に食えない家族を支えて困っている男衆を探して周り、嫁さえ世話して下さった。

一家族毎に家をくださり食事は全員で摂る。作るのは女衆全員だ。今日も奥様がコロコロと笑いながら差配なさっている。食事は三食朝昼晩じゃ。勿体無い事じゃ。

咲良

「源太食べていますか?」


「有り難い事です。お腹いっぱい食べれるとは。」


咲良

「何を言う。皆は旦那様の足。刀。盾。礼を言うのは私の方。」「何も出来ぬ旦那様を頼みます。」

あっ、またじゃ。瞳に涙さえ浮かんでいる。

奥様は本気なのじゃ。

源太

「いえ、それがし一家が暮らしていける。有難き事。そもそも増えた子を間引いて(殺して)年を越そうかとさえ考えてござった。」

「親が子を殺して、年老いた親を捨てる。それがしは。それがしは。人で無くなるとこでござった。」

「この恩は必ずや。必ずや。」

咲良

「皆一緒じゃ。」

「そもそも朝倉の殿が家臣を家族の様に扱う事を我が旦那様がもっと大規模にやろうと考えられた。」

「今、学び屋も建設中じゃ。8つになったら皆が読み書きや武術を習う。朝倉の民全員じゃ。全て無償。戦で親を亡くした者は住み込みで助け合う。1人で出来なくとも皆な家族となれば叶う。そこの者も全て我が子と思えば良いとの事。」

そこでまた瞳が湿った。

うちらの奥様は涙もろくもある。

咲良

「なんと大きい話ではないか。皆が家族。相互扶助だそうな。私もそなたの奥方の竹を姉と思っておりますよ。旦那様の言う栄養学なるものを今教えておる。楽しいのお。」

源太

「はっ、有り難き。」

奥様は皆の中にまた戻っていった。

そうじゃった。奥様はまだ若い。

丈が高い(162㎝以上)と醜女と言うのも考えものじゃな。奥様の瞳は猫の様じゃうるうるするととても綺麗じゃ。

そうか、こちらに来てから肉が付かれたじゃったな。

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