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521回目 ☆5『◇創造神の『神威』工房』

 虹色に輝くクラッシュレアの確定演出が収まり、☆5『魔導鎧の兵器工場』から生まれ変わったアイテムが現れた。


 その名も☆5『◇創造神の『神威』工房』。それが、俺達が求めていた、『方舟』を捕らえる鍵となるアイテムの名前である。



 ☆5『◇創造神の『神威』工房』

 ・神の名を冠する搭乗型の鎧兵器『神威』を生み出す為の工房。これを設置する為にはクラッシュレアの拠点が必須であり、それにしか設置できない。

 ・『神威』は非常に強力な装備であるが、この世に存在出来る最大数に制限があり、その数は捧げたアイテムの☆の数に依存する。

 ・捧げたアイテムは消滅するが、それによって生み出された『神威』はその能力を継承する。

 ・『神威』は捧げられたアイテムと同じランクの装備であり、操縦するステータスに達しているフレンドのみが扱う事が出来る。

 ・☆5『◇創造神の『神威』工房』の使用者は『神威』を装備できない。



 …………ほほぅ。これはまた、尖ってるなぁ。それに『神威』か。大きく出たもんだ。


 この工房はクラッシュレアの拠点にしか設置できない上に、使う為には高いランクのアイテムを『捧げ』なくてはならず、しかもそれは失われる。


 さらに『神威』は捧げたアイテムの☆の数だけしか存在できず、扱いも装備アイテムと同じ。


 ついでに、『神威』を俺は装備できないと。


 凄いなこれ、制限が付きまくっている。だが、その意味も解る。


 ボカシているけど、これ『捧げ』られるアイテムは☆5がMAXじゃない。多分、☆5のクラッシュレアがMAXだ。


 ☆5のクラッシュレアは☆6相当だ。つまり、☆5『◇創造神の短剣』を捧げると、その力を持った『神威』が六体出現するのだろう。そしてその『神威』の性能は☆6相当である。


 …………いやいや、世界が壊れるって。☆6相当の搭乗型鎧兵器って、ようはロボットだろ? アニメやゲームで活躍するアレが六体とか…………。べ、別に乗れないのが悔しいなんて、思ってないんだからね!!



「どうしたのガモン、急に悲しそうに顔をしかめて」


「…………大丈夫、何でもないよティアナ」



 …………ま、まぁそれはともかくとして。この☆5『◇創造神の『神威』工房』に☆5『神罰の鎖』を捧げる事で、その力を受け継いだ☆5『神威』が五体手に入る。これはそういう事だろう。


 能力を受け継ぐ以上は、『神罰の鎖』の使用者が動けなくなる。とか、使用者が清廉潔白であるほどに威力を増す。とかも反映されるのだろう。☆5の良いとこだけ受け継ぐんじゃ強すぎるからな。


 これは製造を急ぐと共に、乗り手の選別も必要だな。『レナスティア』の『軍務の浮島』にあるダンジョンで入手できる『騎乗ゴーレム』は、魔力が多い事で有名な白狐族に乗り手を任せようと思っているが、コチラもそうしてしまおうか?


 いや、魔力量で言ったらむしろエルフか? どっちにしろ実際に『神威』が完成してからの話か。


 と、言う訳で。まずは☆5『◇天空城『レナスティア』』に、☆5『◇創造神の『神威』工房』を設置した。


 どこに設置するかは『レティア』にお任せだ。移動もレティアの『亜空間ゲート』を使うので、正確な場所はレティアしか知らない。天空城の設備には良くある話だ。だって徒歩で移動するには広すぎるんだよ天空城は。


 そして設置された『◇創造神の『神威』工房』は、一言で言うならば、『神聖なる天上の神殿』だった。



「うおぉぉ…………。マ、マジかよぉ…………」


「こ、これは想像以上ね…………。いえ、想像も出来ないが正確かしら…………」


「こ、これはもしや…………。か、神々がおられる場所の…………景色なのでしょうか…………」



 金で豪華に装飾をされた真っ白な大扉が開くと、そこに広がっていたのはまさに『天上の世界』だった。


 中に入ると、そこには真っ白な床が広がっており、その中心部には、巨大な盃のようなオブジェがあり、その盃の上では大きな火がゴウゴウと燃えていた。


 その場所は、広い床の他には壁も天井もない。床が途切れたその先にあるものは、果てしない雲海だった。



「…………なんと神々しく、美しい光景でしょうか」



 思わず跪いて祈りを捧げているシエラを、誰も笑わない。信心深くない俺ですらも、思わず跪きたくなるような光景だからだ。



「…………しかし、本当にここは凄い」



 左手の雲海を見ると、その先にあるのは真っ白な雲海と朝日で、正面を見るとそこには夕暮れ時の雲海と夕日が沈みかけている様子が見えた。


 右手側の雲海は月の光を反射して灰色になっており、空を見上げれば、そこにあるのは満天の星空だった。


 …………これが創造神の工房なのかと、俺達はしばらくの間、果てしなく広がる雲海を眺めていた。

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